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「海外から突然“謎の種”が届く問題」で植物防疫所が注意喚起 「植えたり開封したりせず相談を」(1/2 ページ)
どういうこと……?
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アメリカやイギリスなどを中心に、昨今「注文していないのに海外から“謎の種”が郵送されてくる」という事例が問題視されている件で、植物防疫所は7月30日、「海外から注文していない植物が郵送された場合は、植物防疫所にご相談ください」とのお知らせを発表しました。最近では日本でも同様の報告がみられ、もし届いても開封せず、植えたりしないよう注意を呼びかけています。
同様のケースは特にアメリカで報告が相次いでおり、これまでに米農務省など複数の機関が「もし届いても植えたりせず、しかるべき機関に連絡して」と注意を呼びかける事態に発展していました。一連の報告を見ると、送付元は中国とみられるケースが多く、種の種類はまちまちだったようです。同様に、イギリスでも同じような事案が報道されていたほか、直近では日本のTwitterユーザーからも「届いた」との報告があがっていました。
植物防疫所によれば、日本に植物の種を輸入する場合、通常は植物防疫法の規定により、適切な検査を経て、検査に合格したことを示す「合格検査合格認印」が外装に押されていなければならないといいます。しかし、今回のように突然送りつけられるようなケースでは、合格のスタンプが押されていない場合が多く、もしもスタンプのない植物(種)が届いた場合は「そのままの状態で、最寄りの植物防疫所にご相談ください」とのこと。もちろん、むやみに開封したり、植えたりしてもいけません。
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現状、誰がどのような目的で、どうやってこの「謎の種」を送りつけているのかは分かっていないようです。
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