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飛行機、トロッコ、SLも!? 富士山から秘境駅まで「静岡名所」を巡る夢の乗り物コラボツアーが楽しすぎた月刊乗り鉄話題(2020年8月版)(1/6 ページ)

「日帰り」なのに超濃厚! FDA、富士山静岡空港、大井川鐵道がコラボすると、こんな楽しすぎる旅になりました。

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 ジェット機とトロッコ列車とSL列車を乗り継ぎ、その他の移動はバス移動、ランチ食べ放題を「日帰り」で満喫! という、乗りもの好き&食いしん坊にオススメの旅があります。


富士山静岡空港でジェット機に乗って富士山見て、大井川鐵道の絶景駅でSL(今回は休止)/トロッコ列車に乗って、地元名産の食べ放題ランチというよくばりな「日帰り」ツアー「富士山遊覧飛行と大井川鐵道SLと南アルプスあぷとラインツアー」に参加

 それが大井川鐵道のグループ会社、大鉄観光サービスが実施する「富士山遊覧飛行と大井川鐵道SLと南アルプスあぷとライン」ツアーです。名称は長いけれど、分かりやすい(笑)。

 このツアーは2018年11月に始まり、乗りもの好き、富士山好き、静岡県好きの皆さんに人気です。第10回目で初めて夏に開催されました。

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 実はいままでは秋から冬にかけての実施。その理由は「空気が澄んでいるから」。参加希望者が多く、毎回すぐ売り切れとなる人気ツアーです。また、リピーターから「別の季節もぜひ」という声もあり、2020年は3月、4月に開催も決まりました。

 その……はずでしたが、感染症流行の影響で延期に。仕切り直して8月、9月、10月の催行となりました。夏の上空から富士山はどう見えるか、感染防止対策はどうなっているか、ドキドキしながら参加してきました。


大井川鐵道の絶景駅「奥大井湖上駅」の“レインボーブリッジ”

5時半集合、7時半離陸「朝、早すぎ!」 そのワケは?

 ツアーの集合は静岡駅に5時30分です。早い……早すぎる。

 日帰りツアーとはいえ、地元の方以外は前泊必須です。一応、クルマで集合できる人は富士山静岡空港に6時30分でした。筆者はクルマで。横浜郊外の自宅を3時過ぎに出発し、休憩を挟んで富士山静岡空港に6時頃に到着しました。なぜこんなに早いのでしょう。その理由は後で分かります。


富士山静岡空港は東名高速吉田インターから約15分。駐車場はターミナルビル前が1日500円。ちょっと離れたところに無料駐車場もある

静岡駅集合組のバスも到着。ターミナルオープンまで涼しいバス車内で待機。いいなあ

 ターミナルビルのオープンは6時30分。静岡駅集合組のバスも到着して受け付けがはじまりました。手に除菌スプレーを散布して、非接触体温計でしっかりと検温。これがウィズコロナ時代の団体旅行か。搭乗券を受け取って、2階の検査場へ。ここにも除菌スプレーがありました。

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 富士山静岡空港の待合室は木製のベンチがおしゃれ。静岡県産の木を使っているそうです。明るい全面ガラス張りの窓の向こうに赤い飛行機が見えます。出発案内表示には「静岡 FDA3776」。静岡発静岡行きのフジドリームエアラインズ(FDA)3776便です。これは富士山の標高。粋(いき)なフライトナンバーです。

 搭乗案内が始まると、ボーディングブリッジではなく階段を降りて地上へ。これもうれしい。間近で飛行機を眺められます。「機内のご案内までこちらでお待ちください」のことで、早くも飛行機を背景に記念写真大会が始まりました。


手に除菌スプレーを散布して、非接触体温計で検温。検温済みの印として、手首に黄色いテープを巻く。これがウィズコロナ時代の団体旅行か

富士山静岡空港の明るく広い搭乗待合室。2018年に新しい国内線ターミナルビルが稼働。ガラス張りの窓の向こうに富士山が見えるので皆さん早速記念撮影

出発案内は「(静岡発)静岡行き」フライトナンバー3776は富士山の標高

「ご搭乗ありがとうございます」の幕で歓迎してくれた。実は感染症流行の影響でフライトのキャンセルが続いて以来、今回が初のチャーター便。うれしい!!

 タラップを上がると、機長の藤田智彦さんが窓を開けて手を振ってくださいました。着席後、早速藤田機長から解説。静岡空港の運用時間は7時30分から22時までなので、それまでメインエンジンは起動できないとのこと。つまり、7時30分が来たらすぐに飛び立てるようにスタンバイしているわけですね。

 エンブラエル175型の客室は中央の通路を挟んで左右に2席ずつ。それが21列で84席です。観光バスの座席配置に奥行きを長くした感じで、座席数は大型観光バス2台分です。小さいけれど、実はこれがちょうどいいサイズ。目的地で観光バス2台を手配したらチャーター便のツアーができます。FDAは定期便のほかにチャーター便を全国に飛ばしているそうです。

 さて、FDAは羽田空港で見かけないので、首都圏在住の人々にはなじみがないかもしれません。しかし静岡県はじめ就航地の人々はFDAのおかげで旅の範囲が広がるんですね。今回のツアーも定員80人のバス2台。訪問先のソーシャルディスタンスを確保するため、60人で募集されました。

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機体はエンブラエル ERJ 175型。ブラジル製で川崎重工も開発製造に関わっている。国内ではFDAのみが運用する珍しい機体

藤田機長は元海上自衛隊のパイロットで、ファンサービス旺盛で人気

機内の様子。FDAはエンブラエル170型と175型、合わせて16機を保有。機体色は全て異なり、へッドカバーの色は機体色とおそろいである
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