飛行機、トロッコ、SLも!? 富士山から秘境駅まで「静岡名所」を巡る夢の乗り物コラボツアーが楽しすぎた:月刊乗り鉄話題(2020年8月版)(2/6 ページ)
「日帰り」なのに超濃厚! FDA、富士山静岡空港、大井川鐵道がコラボすると、こんな楽しすぎる旅になりました。
夏の富士山、実は「緑色」! 「早朝集合」の理由も判明
いよいよ離陸です。飛行機は背中に心地よい重力を感じつつ急上昇します。高度は約4500メートル。いったん駿河湾に出て、旋回して富士山に向かいます。富士山は初めに右の機窓、次に左の機窓に現れます。今日の富士山は笠雲を被ったかわいい姿でした。
飛行機から富士山を見るだけなら、羽田空港から西へ向かうフライトでも見えます。でも遊覧飛行は高度が低いので、富士山を大きく、より迫力ある姿で見られます。この富士山は見る価値ありです。
そして意外にも夏の富士山は「緑色」です。富士山というと、山頂部分が白く、その下は青色というイメージではないですか? よくある富士登山のテレビドキュメンタリーだと岩場の灰色かもしれません。でも、上空低い高度で近くから見ると、かなり上の方まで樹木が多茂った「緑の山」なのです。
いや、そもそも大抵の山は緑色で、富士山も例外ではありません。富士山が青い理由、それは、空が青く見えるのと同じ。遠くから眺めるせいで、空気が青色に見せているのだそうです。間近に見る夏の富士山は「緑色」。勉強になりました。
飛行機は甲府盆地上空で折り返し、帰りも富士山を見て、再び駿河湾上空へ抜けます。日本平や牧之原、吉田の街を眺めて着陸。帰路の富士山は靄に包まれてかけていました。だから早朝集合で「静岡空港の運用時間から1時間が勝負」なんですね。
海側から着陸後、飛行機は屋外展望スポット前を通過しました。これも藤田機長から飛行機ファンへのサービスだそうです。通常はターミナルビルの正面で滑走路を離脱してスポットインするところ、藤田機長はなるべく滑走路の端で着陸し、減速して早めに滑走路を離脱、ファンが待つ屋外展望スポット前を通過します。
さすが機長! ステキ!
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