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飛行機、トロッコ、SLも!? 富士山から秘境駅まで「静岡名所」を巡る夢の乗り物コラボツアーが楽しすぎた月刊乗り鉄話題(2020年8月版)(3/6 ページ)

「日帰り」なのに超濃厚! FDA、富士山静岡空港、大井川鐵道がコラボすると、こんな楽しすぎる旅になりました。

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続いて、大井川鐵道の名所の1つ「奥大井湖上駅」とあぷとラインへ

 次の目的地は大井川鐵道の奥大井湖上駅です。富士山静岡空港からバス2台に分乗して向かいます。


除菌を行い、おみやげを受けとって大型バスで大井川鐵道の奥大井湖上駅へ

バスは大井川と大井川鐵道線に沿って走る。不通区間のレール踏面に錆びが(泣)

 車内では朝食として「おにぎりセットとお茶」が配られました。さらに富士山静岡空港オフィシャルグッズのエコバッグ、飛行機の小さなぬいぐるみ、搭乗証明書、井川線乗車証明書などなど。おにぎりを頬張り、ガイドさんのお話を聞きながら約1時間のバス旅です。途中、千頭駅でトイレ休憩がありました。

 路線バスの停留所「湖上入口」で降りて、道路脇から奥大井湖上駅へ徒歩で降りていきます。石段を降りて、鉄橋の線路に並んだ通路を渡ります。ここ、写真で見て渡ってみたかったところですよ。ずっと座りっぱなしだったので良い運動です。

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 なお階段の傾斜がかなり急なので、足元が不安な人は、バスを降りずに長島ダム駅まで連れていってくれます。その場合は残念ながら奥大井湖上駅には行けませんが、うれしい気配りです。


奥大井湖上駅まで遊歩道を降りていく

遊歩道の途中から見た奥大井湖上駅。絶景!

 奥大井湖上駅は「接岨(せっそ)湖」の半島の先にあります。接岨湖は大井川の長島ダムの建設によってできた人工湖です。周囲に民家はなく、プラットホームから少し上ったところに展望施設とカフェがあります。この旅ではお茶を楽しむ時間はありませんでしたが、列車で訪れた人は帰りの列車を待つまで休憩できます。

 プラットホームには「幸せを呼ぶ鐘」があります。鳴らせば湖上に響き渡ります。そういえば道路から降りてくるときに鳴ってました。鐘のそばのロープには錠前がズラリ。恋人同士が愛を誓って鍵を掛けるそうです。奥大井湖上駅の通称は「奥大井恋錠駅」。鍵はちゃんと持ち帰りましょうね。外したくなるときが来るかもしれないので(冗談です)。


奥大井湖上駅の鉄橋に併設された歩道を歩く。この鉄橋の名は「レインボーブリッジ」。東京・お台場のレインボーブリッジより先に名付けられた

愛の鍵箱(左)と「Happy Happy Bell 風の忘れもの」(右) 左上の展望施設は「レイクコテージ奥大井」。カフェが営業中

 奥大井湖上駅から千頭行きのトロッコ列車に乗ります。

 途中の長島ダム駅とアプトいちしろ駅が名物の「アプト式」区間です。レールの間に歯車のレールを敷いて、機関車側の歯車をかみ合わせて急勾配を行き来します。

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 長島ダム駅でディーゼル機関車の前に背高ノッポなアプト式電気機関車を連結。乗客の何人かが見物しています。連結、楽しいよね!! この区間は重力式コンクリートダムの威容も見どころです。


トロッコ列車がやってきた

窓を開けて湖上の風を浴びる

長沢ダム駅に到着。列車のすれ違いとアプト機関車の連結解放を実施

背高のっぽの「ED90形電気機関車」。1台に走行用モーター4基とラックレール用モーター2基を搭載。パワフル

連結作業を見物する皆さん。連結はいいですな。実にいいですな

この写真の真ん中あたりの「斜めの線路」を見ると、アプト区間の急勾配が分かる

長島ダムカッコいい。山の中の秘密基地みたい

「アプト式」のレール。レールの間にラックレールがあり、ここに機関車側の歯車をかみ合わせて急勾配をグイグイ登る仕組み

勾配を示す「90」の標識。90‰(パーミル)、1000メートル進むと90メートルの高低差があることを示す。手前の「R=100」は円の半径(曲線半径)で、カーブの半径の長さが100メートルであることを意味する。とても急カーブだ

山裾ギリギリを走る。もともとダム建設の資材を運ぶために作った鉄道だった

川根両国駅~千頭駅間は貨車も佇む。これは変圧器など巨大なモノを運ぶ「cシキ300形」で、中部電力が保有している

千頭駅ではトーマスの仲間たちを展示中。左からパーシー、ヒロ、ラスティー。ラスティーの後ろにいじわる貨車もいる  (C)Gullane(Thomas)Limited.

いたずら貨車は悪さをしないように隔離されてる……?  (C)Gullane(Thomas)Limited.

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