「私だけ取り残された気分に……」離婚した夫と仲良くする娘たちに耐えられない相談者 「テレフォン人生相談」先週のハイライト(2/2 ページ)
母「つらい」娘「テレフォン人生相談に電話すれば?」。
ママにちょっとでも優しくしたら後が怖い
この日の回答者は、三石メソード主宰・作家で翻訳家の三石由起子。普段から甘ったれた相談者をビシッと説教してくれる三石。予想通り、厳しい言葉が繰り出された。
「あのね、いろいろ間違ってるよアナタ! 何が一番間違ってるかっていうとね、アナタの家庭は今どこかっていう話なのね。アナタの家庭は今、この68歳の再婚した夫のところにあるわけ。人の暮らしがうらやましいなぁって言うより先にね、自分の家庭、うらやましがらせないと」
娘が家を出て行ってしまい、ひとりぼっちになって寂しがっているのならまだ分かるが、相談者には再婚相手がいるのだ。しかし先ほどから相談者の話には、夫がまったく出てきていない。
「母親がひとりで寂しそうにしている。そんなものをね、一緒に仲間に入れて遊びたくないんですよ。だって重いもん」「この68歳の夫と、ちゃんと核になるような、『ママの家庭はここだからね』っていうのをまず見せないと。それでね、呼ぶんですよ。『ママんとこに遊びにいらっしゃい』と」「『年取ったらこんな夫婦になりたいな』とか、『こういう結婚したいな』くらいなことをさせないと。それがなくて『寂しい』って言ってたらね、こんな重いことないんですよ。怖いですよ」
今回の相談は親の立場に感情移入するか、子の立場に感情移入するかでだいぶ印象が変わってきそうだが、子どもの立場からすると、自分たちが自立しようとしている時に母親が「寂しい寂しい」とすり寄ってきたら、うっとうしいことこの上ないだろう。
「アナタのお嬢さんたちはいい子たちだから、口に出してはそんなこと言わないと思いますけど」
「じゃあ、私も言わなければ良かったですかねぇ……子どもたちに」
「うん、そうね。口に出しては言わないけど、それはホントに怯えてると思いますよ」
三石は、親の役目は「困った時に頼られること」だと断言。見栄を張ってでも娘の前では「ドンと来い」みたいな態度でいるべきだと語った。
「今からお嬢さんたちがさ、結婚したところにママが『寂しい』って来たらねぇ、困るよぉ。イヤだよそんなの」「このママにちょっとでも優しくしたら、後が怖いぞと、私だったら思います」「『寂しい』なんて言語道断!」
いつも以上に容赦ない三石のアドバイスだったが、母親に「人生相談に相談しなよ」と言った娘にも、「『テレフォン人生相談』で厳しいアドバイスを受けて、ちょっとは頭冷やしてよ」みたいな気持ちがあったのではないだろうか。
それにしても、相談者の寂しさをまったく埋められていない現夫の存在感のなさよ……。15歳も年上の現夫と再婚することになった経緯も聞いてみたかった。
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