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“体が黄金になる病気”の少女が盗賊に出会い―― 切ない運命描いた漫画に「電車で泣いた」「好きすぎて何回も読んでる」(1/2 ページ)

悲しいけれど、ハッピーエンドかもしれない。

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 体が金になっていく病気にかかった少女と、彼女をさらった盗賊の物語「体がだんだん金になる女と盗賊男」が読者の涙腺を崩壊させています。作者は漫画家の江戸川治(@edoosam)さん。

 都会で強盗を働くため、馬に乗った少女ルイを襲った盗賊の少年。馬を目当てにルイをさらった彼でしたが、彼女が「ミダス病」――1週間で体が金になる病気――であることを知り、強盗をやめて彼女を売り飛ばそうと考えます。


盗賊の少年が出会ったルイは、体が金になる病気だった

 ルイは悪漢に追われていたため、彼女が完全に金になるまでの5日間、森の奥に隠れることにした少年。銃を振りかざして悪ぶる彼ですが、銃を持つ手は震え、ルイをきつく縛ることもできません。その優しさをルイに見抜かれ、借金取りに追われていることや、本当は犯罪などしたくないことを告白。そんな彼に、ルイは自分が完全に金になったら借金返済に使ってほしいと申し出ます。

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捕まえたルイをきつく縛ることができず……

優しさを見抜かれ、盗賊でないことを告白する少年

 隠れ家にたどり着いた2人ですが、少年は町へ食料調達に出て、借金取りに捕まってしまいます。ルイのことを知った借金取りは、借金を帳消しにする代わりに彼女の居場所を教えるよう少年に迫りますが……。


 ミダス病になったために見捨てられた少女と、たった一人で借金を背負わされた少年。孤独な2人が出会い、思いが通じ合ったのに――2人に訪れた結末は美しくも悲しく切ないものですが、これも一つのハッピーエンドなのかもしれないとも思えます。

 読者からは「悲しいのか、幸せなのか、よくわからない感情の中で、それでも好きな人に想いを伝えられること、その大切さが心に響く作品でした」「好きすぎて何回も読んでる」「電車で泣いてしまった」との反応が寄せられ、またタイトルの意味や結末について考察する人もみられます。

 江戸川さんは、機械の母と人間の娘を描いた漫画「マザー」などをTwitterに投稿して人気を博しています。同作を含む短編集『マザー』や生死をテーマにした作品集『あの子を殺すな 江戸川治ダークストーリーズ』が販売されています。

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