うまい・楽しい・懐かしい 「乗り鉄の宿命」と「ドラえもん電車つながり」で富山へ行ってきました:月刊乗り鉄話題(2020年10月版)(2/4 ページ)
たった400メートルを乗りに行く、これが乗り鉄の宿命なのです。名物駅弁「ますのすし」のミュージアムにも行ってきたよ。旨かったです。
(ようやく本題)「たった400メートル」を乗りに行く、これが乗り鉄の宿命
なぜ富山へ行ったのか。それは「乗り鉄の宿命」だからです。
万葉線は2014年に「100メートル」延伸しました。高岡駅前にあった高岡駅前停留場を高岡駅敷地内に延伸して、高岡駅停留場になりました。JR西日本、あいの風とやま鉄道の高岡駅を橋上駅舎に改良し、元の駅舎の場所も含めて駅前を再開発したためです。万葉線が高岡駅に近づいてくれたおかげで、乗り換えが便利になりました。
路面電車の延伸は富山駅でも実施されました。富山駅の北側は「富山ライトレール」という路面電車がありました。富山駅の南側は「富山地方鉄道市内電車」がありました。富山駅を高架化して、その高架下に線路と駅を作って、南北の鉄道路線を接続したのです。
富山地方鉄道市内電車は2015年に従来の線路から分岐して、富山駅まで新たに200メートルの線路を作りました。富山ライトレールは従来の富山北停留所を廃止して、2020年3月31日に同じく約100メートルを延伸しました。合わせて「約300メートル」の延伸です。
この富山の南北接続事業によって、富山ライトレールは富山地方鉄道に吸収合併されました。それまで富山駅で乗り換えるとそれぞれの運賃が必要でした。南北接続後は1つの会社になったので、直通運転した上に運賃は1回分だけになりました。便利でおトク。富山スゴイ。
私は「日本の旅客鉄道路線に全部乗ろう」とチャレンジしています。既に全部乗ったという先輩もたくさんいます。そんな乗り鉄にとって、新規路線の開業はとても気になります。新規路線に乗らないと、完乗率100%を維持できないからです。たった100メートルでも、新しい線路ができたら乗りに行くのです。完乗タイトルを維持するって大変です。
でも、その行き帰りで、かつて乗った路線にもう一度乗れて楽しくもあります。
今回も富山駅の変貌ぶりにびっくりしました。かつての地上駅時代は、北口と南口を行き来するのに改札内を通り抜けるか、遠回りして薄暗い地下道を潜り抜けなければなりませんでした。それが今はとってもキレイ。
新幹線の改札口を出た自由通路の向こう側を低床タイプの路面電車が発着する風景には、なかなかの未来感があります(関連記事)。路面電車側の自由通路2階に無料休憩所があります。ウッドデッキ風でカッコいい。電車の発着を感じながらのんびりと過ごせました。
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