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うまい・楽しい・懐かしい 「乗り鉄の宿命」と「ドラえもん電車つながり」で富山へ行ってきました月刊乗り鉄話題(2020年10月版)(3/4 ページ)

たった400メートルを乗りに行く、これが乗り鉄の宿命なのです。名物駅弁「ますのすし」のミュージアムにも行ってきたよ。旨かったです。

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富山へ行ったらこの名物駅弁 「ますのすしミュージアム」にも行ってきた

 富山駅の駅弁として有名な「ますのすし」。販売開始は1912(明治45)年、なんと今年(2020年)で108年も続く伝統の味です。ますのすしの販売元「源」の本社工場に「ますのすしミュージアム」があります。


ますのすしは全国の駅弁大会で定番商品となっている。「ますのすしミュージアム」のある本社工場は富山空港にも近い

 ミュージアムは富山駅からバスで約40分。安養寺バス停を降りて、進行方向に向かって歩くと見えてきます。年中無休、入館無料。開館時間は10時~15時(感染拡大防止のため短縮中)。

 ますのすしミュージアムは、展示場「旅と食の文化史コレクション」、工場見学窓、食事処「さくら亭」、お土産処「天人楼」などがあります。実は、7月にますのすしがおいしくリニューアルされたという記事を書きまして、そのご縁でごあいさつしにいったのでした。

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「旅と食の文化史コレクション」左の奥が工場見学用の窓

 館長さんに案内していただきながら館内をひと巡り。旅と食の文化史コレクションは、壁に全国の駅弁の掛け紙がズラリ。先代社長が実際に食べた駅弁だそうです。研究熱心ですね。他の地域のます寿司もあります。食べ比べたんですかねぇ。昭和生まれの私も覚えている掛け紙がいくつか。

 そのほか、もう食べられない駅弁や、懐かしい駅弁の掛け紙、現在も販売している駅弁の古い掛け紙も興味深いです。展示品は鉄道が開通する以前からの弁当箱、旅の携行品などもありました。


工場では、明日出荷分の器を作る作業をしていました。頭上のコンベヤーは「ますのすし」を生産ラインから包装ラインまで運ぶ仕組み。押し寿司を押しながら移動させる

 展示室の奥に大きなガラス窓があって、ここから工場の様子を見学できます。この日は午前10時過ぎに訪れましたが、既に当日の生産は終了していました。早朝から生産するため、ミュージアム開館時は翌日の準備作業が見られることになります。わっぱに笹の葉を敷き詰める作業を見学できました。旅行シーズンなどで増産するときは製造中の様子も見られるそうです。再開したら、朝イチで入館するとよいかもしれませんね。


2020年10月現在はお土産処「天人楼」のみオープン

 ますのすし伝承館は職人さんの研修施設です。こちらもガラス張りになっていて見学できます。研修実施時だけ観られます。ここではますのすしの製造工程をビデオで紹介していました。魚選び、魚のさばき方が見事です。

 ますのすしは円いわっぱに入っています。円の中央部に腹側、外周に背側の身を使っているそうですよ。そういえば色味がちょっと違うな。腹側のほうがコッテリしているため、ケーキのように三角に切って、先端から食べていくと、後味スッキリになるんですね。

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押し寿司の「ますのすし」は、上から押すことで、ますのうまみと油がごはんに染みこんでいく。余計な水分は笹の葉が吸収する。竹で挟んでゴムバンドで押さえる理由も「押し続けたいから」

 「乗り鉄の宿命」のため、路面電車と新しい富山駅、ますのすしミュージアム、富山の旅をおいしく楽しんできました。約400メートルの新規乗車は短すぎて、全国の鉄道路線踏破率は99.69%と変わらず。それでも満足の旅でした。

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