スタートと同時に壁にまっしぐら 自動運転レーシングカーが起こした珍クラッシュが大ウケ わずか2秒でレース終了
システムエラーとヒューマンエラーの悲しい合体技。
自動運転(オートパイロット)システムを搭載したレーシングカーが見せた、予想外の挙動によるクラッシュを捉えた映像が海外で話題になっていました。どうしてこうなった。
しかし、サーキットではまだまだ問題が多いのか、自動運転を導入したレーシングカーがスタート直後に事故を起こしています。
クラッシュが発生したのは、英国のとあるサーキット。近年、盛んに研究開発が進められている自動運転システムを搭載した無人のロボットカーを使ったレース「Roborace」が行われていました。
映像に写っているのは1台のレーシングカー。これに人間は搭乗しておらず、搭載されているロボットによる自動運転でサーキットを周回する……はずでした。
スタートのタイミングに合わせて、オペレーターからシグナルを受け取ったレーシングカー。ゆっくりと動き出して、走行を開始した……と思った瞬間、なぜか右に大きく曲がり始め、そのままピットウォールに激突してしまいました。
わずか2秒足らずでレースが終了してしまい、事故が「これからレースが始まる」という緊張感のある絶妙なタイミングで起きたものだったために、クラッシュシーンを切り出した動画がネット上で大ウケ。SNSを中心に拡散される事態になりました。
ある意味で「最速でレースを終える方法」の最適解を導き出してしまったロボットですが、何もロボットだけに否があったというわけではないようです。
チームの関係者が海外掲示板「Reddit」に書き込んだ内容によると、ロボットカーを使ったレースでは、スタートポジションに車両を移動するときは「人間」が操縦します。
今回のレースでも同様にスタートポジションへ運ばれたロボットカーでしたが、その時にハンドルが右に最大まできった状態でロックされてしまっており、そのハンドルロックがかかった状態でスタートしてしまったのだそうです。
本来であれば、そういったロック状態を解除して、ハンドルを正しい位置に戻すシステムを搭載していたそうですが、何らかの理由によって機能せず、ロボットは走行ルートを修正しようにもロックが解除できず、止まることもできずに走行を続け、ピットウォールに激突してしまったそうです。
ロボットが正しく機能を実行できなかったというシステムエラーと、人間の注意不足というヒューマンエラーが重なった不運な珍クラッシュでしたが、関係者はすでにシステムの修正を行っており、この経験を今後のレースで活かしていくとしています。
関連記事
パガーニ・ウアイラBC(約3.6億円)がぁぁぁ! ポルシェ「911 GT2 RS」が希少なスーパーカーに激突 衝撃映像が話題に
開いた口が塞がらない。生産数わずか20台のスーパーカー「マクラーレン・セナ」が事故で大破 オーナーは元F1ドライバー
事故に遭ったのは、限定モデルの「セナ LM」です。運転手は後部座席で犬の世話 テスラ「モデル3」オートパイロット走行中に事故、停車中のパトカー後部に突っ込む
テスラの「オートパイロット」使用中に停車中のパトカーに追突、運転手は後部座席で犬のお世話くぉ~ぶつかる~!! ハンドルを左に! 自動運転を搭載した「マスタング」ヒルクライムに挑戦、ふらふら蛇行運転で危うく事故
ドライバーがいなかったら事故ってた。「たまたまそこに居合わせただけ」で死にかけた不運な男 接触事故を起こしたクルマが横転、背後から転がり迫ってくるシーンを捉えた映像が怖すぎる
まさに危機一髪。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.