インタビュー

宇垣美里インタビュー アニメ映画「羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来」で感じたキャラクターを演じることの難しさ(1/2 ページ)

映画は11月7日公開です。

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 中国のアニメ映画「羅小黒戦記」の日本語吹替版「羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来」が、11月7日から全国公開されます。同作は、中国のアニメ監督のMTJJさんと寒木春華(HMCH)スタジオの制作によるアニメ作品。

 人間たちの自然破壊で居場所を失った黒猫の妖精シャオヘイが、人間であり最強の執行人であるムゲンと出会い、人と妖精との共存の道を探っていくという物語で、日本では2019年9月から字幕版が公開。上映館が少ないながらも、アニメファンの間で話題となり、チケットに売り切れがでるほどの人気となりました。

 11月7日から上映される日本語吹替版では、主人公のシャオヘイ役を花澤香菜さん、ムゲン役を宮野真守さん、フーシー役を櫻井孝宏さんが演じる他、斉藤壮馬さん、松岡禎丞さん、杉田智和さん、豊崎愛生さん、水瀬いのりさん、チョーさん、大塚芳忠さんといった豪華声優陣がキャスティング。

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 そんな声優たちに囲まれて今作で声優としてアニメ映画デビューすることになったのが、フリーアナウンサーで漫画・アニメ好きを公言している宇垣美里さん。アナウンサーとは違い、キャラクターを演じることが求められる声優という仕事を通じて、どういう思いを抱いたのか、インタビュー映像とともにお届けします。


宇垣美里さん

―― 今回、花の妖精という役どころを演じてみて、率直な思いを教えてください。

宇垣 花の妖精は、花屋さんとして街で人間と一緒に生活しているキャラクターなんですけど、映像に合わせてしゃべるのがすごく難しくて、試行錯誤しながらの挑戦でした。

 あらためて、セリフに感情を乗せたり自分と年齢も体格も違うキャラクターの声を出したりすることの難しさを知りましたね。「声優さんってすごい!」というのを、もちろん元々すごいと思っていましたが、あらためてそう感じました。


宇垣さんが演じた花の妖精

―― 演じるにあたって、どういう指示を受けましたか?

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宇垣 私は声があまり高くないので、元気なキャラクターということもあり「(声を)高くしてください」とか「明るく元気にしてください」といったことを言われました。仕事では聞き心地のいい滑らかな声を出そうとしてきたので、どうしても高い声が出しづらくて難しかったですね。

―― 宇垣さんが感じた「羅小黒戦記」の魅力を教えてください。

宇垣 まずアニメーションがすごいです。自然の森の風景や海、空の青さがすごくきれいで、戦闘シーンも勢いが伝わってくるし「これは、どれだけの作画が!」って思うくらい動きが滑らかで。あの戦闘シーンだけでも、もっとお金払うのにって思いました(笑)。

―― 今作は2Dによる映像で、どこか懐かしさを感じるようなギャグパートが挟まれていたりと、昔ながらの日本のアニメになじんでいる人でも違和感なく楽しめそうな作品になっていますね。

宇垣 現代を描いていますけど、どこか昔のことを感じさせるような作品ですね。

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 それから、例えばムゲンとシャオヘイがけんかして、次のシーンではぐるぐる巻きにされている、みたいな描写があるんですけど、その間になにがあったのかって、そういう描写をこれまで見てきていない人には多分分からないと思うんです。

 でも、中国の方も同じところでたぶん面白いと思うんだろうし、そういう部分を共有していることにすごくびっくりしたし、なんだかうれしくなりました。

―― 感情移入したキャラクターはいましたか?

宇垣 フーシーかなあ。いいですよね! 彼は自分がやっていることは間違っていると分かっているけど、どうしても捨てられないものや譲れないものがある。もうこれは負けると分かっている道を突き進んでしまうところが何ていうか、胸が苦しくなって、応援じゃないけどそばにいてあげたいみたいな気持ちになりました。

 櫻井(孝宏)さんがお声を担当しているということで、「絶対好きになっちゃうんだ、どうせ」って思っていたら案の定でした(笑)。

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植物を操る妖精のフーシー

―― エッセイ本を出したり、オールナイトニッポンのパーソナリティーを経験したりといろいろなことに挑戦している宇垣さんですが、いま興味を持っていることは?

宇垣 書く仕事がすごく増えてきていて、自分の思ったことを言語化するのもすごく好きなので、これからもどんどんやっていきたいと思いますし、アニメや漫画などをみんなにおすすめする仕事もどんどんやっていきたいなって思います。

 あと、あらためてこの「羅小黒戦記」でちょっとだけ声優をさせていただいて、出来上がったのを見て、もう恥ずかしくて「うわーっ」てなってしまったので、もっとちゃんと演技できるようになりたい、伝えられるようになりたいと強く思いました。

―― 最後に、映画を見る方へメッセージをお願いします。

宇垣 まずは映像やアニメーションの素晴らしさを体験していただきたいです。物語としては、誰かの場所を奪って生きているんだということをあらためて突きつけてくるような作品。この作品を見て、私はどこに住んでいて、何の上に立っているんだろうというのを考えていただきたいなと思います。

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