「渋谷駅にあった青ガエルを追いかけて、モンスター駅弁を食べる旅」をしてきました。秋田・大館まで来たからにはもちろんこれだけではなく、ちょっと足を伸ばして小坂町にも行き、往路とは違うルートで帰ってきました。
……もったいないのでおまけ編を。写真たくさんのフォトレポート形式でお届けします。
小坂鉄道レールパークにある、軽便鉄道時代に活躍した「11号機関車」
大館駅前からバスで約50分の山奥に、秘境の車両基地「小坂鉄道レールパーク」があります。2009年に廃止された小坂鉄道の旧小坂駅を残して作られた鉄道博物館です。小坂鉄道は小坂鉱山で採掘した鉱石を運ぶために建設された路線でした。
青ガエルを見物後、モンスター鶏飯を受け取る前に小坂へ。配線の終点だから、バスやレンタカーで行くしかないのです。秋北バスの小坂行きに乗り「小坂小学校前停留所」へ
バスの車窓から小坂鉄道の廃線跡が見えます。全線にわたって残っているそうです
「小坂小学校前停留所」を降りて、バスの進行方向に歩いてすぐです。赤レンガの壁と踏切が目印。何より、踏切が残っているのですぐ分かります
1909(明治42)年に建てられた駅舎は国の登録有形文化財になっています
事務室はリフォームされたようですが、窓口や待合室は廃止時のまま。運賃表や時刻表も当時のまま。入場料金は500円です
1909(明治42)年に建てられた駅舎は国の登録有形文化財になっています。事務室はリフォームされたようですが、窓口や待合室は廃止時のまま。運賃表や時刻表も当時のままでした。
軽便鉄道時代に活躍した11号機関車、旅客営業時代に走っていたキハ2100形気動車、DD13形ディーゼル機関車、ブルートレイン「あけぼの」の寝台車などが保存されています。
プラットホームから構内を見渡します。手前のビヨ~ンと輪のようになっている物体は「タブレットキャッチャー」といいます。走行中の運転士さんがタブレットホルダーの輪をココにひっかけて駅に渡しました
同じ場所を反対側から。除雪車、ディーゼルカーなどが保存されています
屋根のある場所に蒸気機関車がありました。軽便鉄道時代に活躍した11号機関車です
大正時代、皇族などVIPが訪れた際に使われた貴賓車です。小坂鉱山は江戸時代末期から開発され、日本有数の鉱山産業地域でした
ちょっと痛々しい外観ですが、旅客営業時代に走っていたキハ2100形気動車です。実は私、1992年8月に小坂鉄道の列車に乗っています。この車両だったかも?
保管庫も見学できます。赤い車両はDD13形ディーゼル機関車。貨物輸送で活躍しました。隣の青い車体はJRから譲渡されたブルートレイン「あけぼの」の寝台車です
寝台車に有料で宿泊体験ができます。宿泊者は入出庫時の移動中に乗車できます。2020年は感染症対策のため実施されませんでしたが、来年に期待です
このかわいい車両はパナソニックと秋田県立大学が共同開発した「電車」です。パナソニック乾電池のPRイベントとして、単一電池99本を使い、小坂鉄道の廃線跡8.5キロを走破しました
小坂駅付近は鉱山への物資供給拠点として栄えていました。この建物は歌舞伎劇場として1910(明治43)年に建てられました。現在も公演が行われており、日本最古の劇場の1つです
小坂鉱山事務所。1905(明治38)年に建てられました。鉱山近くにありましたが、2001年にこの場所に移築され、小坂鉱山全盛期を伝える博物館になっています
列車を再現した展示も。小坂鉱山に着任する技師と家族の旅を通じて当時の賑わいを解説。車窓に小坂鉱山の夜景を映します
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.