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フィンランド式サウナがユネスコ無形文化遺産に登録 文化大臣「すべてのサウナ愛好家達が誇りに思う」
フィンランド初の無形文化遺産。
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フィンランドの伝統「フィンランド式サウナ」が、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。
サウナはフィンランドに根付いた伝統文化。フィンランド政府観光局によると、およそ90%の人が週に1度サウナに入浴し、フィンランド国内にあるサウナは約320万軒になるといいます。サウナの加熱方法や慣習だけが伝統というわけではなく、神話や昔話にも関わっているほど定着した文化です。ちなみにサウナの妖精として「サウナトントゥ(Saunatonttu)」が知られています。
登録に際してアンニカ・サーリッコ科学・文化大臣は「サウナは、フィンランド人の日常、お祝い、幸福、生活習慣において切っても切れない文化」として「すべてのサウナ愛好家達が、この事を誇りに思うでしょう」と喜びの言葉を語りました。また、フィンランドサウナクラブのリトバ・オメロルオマ氏も「サウナ入浴は、私達、フィンランド人にとって、代々引き継がれる大切で愛すべき伝統です。ユネスコの承認は、大変光栄です」と祝辞を述べています。
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なおユネスコの無形文化遺産保護条約は、社会的慣習や儀式、技能などの国際的保護を目的とした多国間条約。日本では、2018年に仮面や仮装をした異形姿の来訪神が家を訪れる行事「来訪神:仮面・仮装の神々」、2014年には楮和紙の製作技術「和紙:日本の手漉和紙技術」などが登録されています。
ユネスコはフィンランド式サウナを動画で紹介
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