「銀河鉄道は実在する」「ホントに月くらい行けるかも」 春の小湊鐵道には「月行き」の列車があるらしい(1/2 ページ)
上総村上駅から行けるらしいですよ。
ベンチで列車を待つ……宇宙飛行士? 千葉の小湊鐵道には「月行きの列車」があるようです。
動画を投稿したのは、「昭和94年(?)暮れの小湊鐵道」(関連記事)や「まるで幻のような長崎の路面電車」(関連記事)、「廃止となった北海道札沼線の感動景色」(関連記事)など、鉄道と鉄道員への深い愛情を感じる鉄道動画作品を多数公開してきた、特急ぬめり(@NumeriExpress)さん。
宇宙飛行士が無人駅のベンチで列車を待っています。待合室の窓には「TICKETS TO THE MOON(月行きのきっぷはこちらで)」の案内。「列車はまだかな」「月、楽しみだな」──。シールドの奥にある、宇宙飛行士さんの楽しみと少しの不安が混じった表情や物語さえ想像できてしまいます。
ここは小湊鐵道の上総村上駅。開業は1927(昭和2)年。建物が国の登録有形文化財に登録されている、とても趣のある駅です。宇宙飛行士は2021年3月に開幕予定の芸術祭に向けて先行展示された作品。もちろん宇宙服の中に人はいませんが……本当にここから宇宙へ行けそうな、いい雰囲気がありませんか?
動画をじっくり見ていきましょう。駅に2両編成の列車が到着。駅の雰囲気とマッチするレトロなディーゼルカーです。一見するとシュールなベンチの様子が溶け込み、列車や駅にはいつも通りのゆったりとした時間が流れています。
乗降を済ませた列車はゆっくりと発車します。ヘッドライトが明るくなり、発車の合図である軽い警笛が響きます。
夕暮れ、一番星が見えそうな空の下を列車はぐんぐん加速していきます。遠くからでもよく聞こえるディーゼルエンジンの力強い音を残して、列車は消えていきます。夕闇に消えていくその姿は……まるで本当に宇宙へ旅立ったかのようです。
動画や先行展示には「銀河鉄道は実在する」「月くらいいけるかも」「遊び心にあふれていました。最高」など、旅情あふれる小湊鐵道のレトロな様子と、本当に宇宙まで行けそうに思えてしまうオブジェの絶妙なマッチングや哀愁にワクワクした人が続出していました。
宇宙飛行士のオブジェは、3月20日に開幕予定の芸術祭「房総里山芸術祭 いちはらアート×ミックス2020+」(2021年3月20日~5月16日開催)の会期中に再び上総村上駅で展示される予定です。
春になったら、世の中が落ち着いたら、絶景の菜の花畑(関連記事)と宇宙飛行士へ会いに小湊鐵道と上総村上駅へ行きたくなりますね。乗り間違えて月に行かないよう、帰りの列車は行き先を要チェックです。
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