声優・椎名へきる、28年所属の事務所を退所　「活動を続けて参ります」

　アニメ「魔法騎士レイアース」獅堂光役などで知られる声優の椎名へきるさんが2月1日、28年にわたって所属してきた「アーツビジョン」を退所したことを公式サイトなどで発表。今後は新たな事務所で活動を続けていく考えを示しました。

　公式サイトでは「私、椎名へきるは2021年1月31日をもちまして今までお世話になっておりました事務所『アーツビジョン』の所属を離れることになりました」と1月末でアーツビジョンを離れたことを説明。「養成所時代から今まで28年間、事務所の方々、日本ナレーション演技研究所さんには感謝してもしきれないほどたくさんお世話になり、育てて頂きました」と関係者に謝意を示しています。

　今後は、ボイスキット所属で「表現者として常に挑戦する気持ちを忘れず、（中略）皆様に楽しさや感動をお届けできるよう活動を続けて参ります」とのこと。ボイスキットの詳細は言及していませんが、2020年12月に登記されたばかりの会社のようで、会社の所在地は「魔法騎士レイアース」にも出演していた声優の速水奨さんが設立した声優事務所を関連会社に持つモストカンパニーと同じフロアでした。また、この発表にともない公式Twitterも新たに立ち上がっています（現時点では公式マークなし）。

　椎名さんは1991年にアーツビジョン付属の声優養成所「日本ナレーション演技研究所」が主催するオーディションに合格し、アイドルグループのメンバーとしてデビュー。アーツビジョンに正式所属となったのは1993年で、その後「魔法騎士レイアース」獅堂光役や「魔術士オーフェン」ドーチン役などで人気に。1997年には女性声優として初の日本武道館コンサートを開催するなど、アーティスト声優の先駆け的な存在としても知られ、近年では「地獄少女」「ガールズ&パンツァー」「ダンガンロンパ」などにも出演。放送中のアニメ「はたらく細胞BLACK」にもマクロファージ役で出演しています。