田村淳、東京五輪の聖火ランナーを辞退 森喜朗会長の姿勢にも疑問「強引にオリンピックをやって、それで誰が幸せに」
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大の影響も踏まえて自身の考えを伝えています。
お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳さんが2月3日にYouTube「ロンブーチャンネル」を更新。田村さんは東京オリンピックで愛知県犬山市の聖火ランナーに任命されていましたが、東京2020組織委員会の森喜朗会長のインタビュー記事などを見て、聖火ランナーを辞退することにしたと報告しました。
以前からコロナ禍が終息するまでは東京オリンピックを延期した方がいいという考えを主張していた田村さん。森会長の「オリンピックはコロナがどんな形であっても開催する」という“理解不能”な発言に同意できないという思いから今回の決断に至ったと説明しています。
また、タレントが聖火ランナーをすると人が集まること危惧した森会長が、「タレントは田んぼに聖火をもって走ること」を推奨していたことも指摘。「沿道に人を集める必要がないのであれば、それこそタレントは身を引くべきだと感じました」と持論を述べ、「ご迷惑をおかけしたくないということも加味して」聖火ランナーを辞退することにしたと伝えています。
最後に田村さんは、オリンピックを目指している選手の気持ちを思うと胸が痛むと話しながらも、まずはコロナ禍が終息して国民の行動に制限がかかっている状態を「いち早く解決すること」が優先だと主張。「平和の祭典オリンピック・パラリンピックなわけですから、日常を取り戻したときにですね、皆さんと一緒にオリンピックが楽しめたらいいなと思います」と、現在の思いを語っていました。
4日には、情報番組「あさチャン!」(TBS系)でYouTubeでの自身の発言が取り上げられたとツイートした田村さん。「案の定テレビの放送尺の都合で、意見が切り取られ不完全。テレビの世界にいるので理解するがせめて、『全ての意見はYouTubeで』と案内して欲しいなぁ…」と苦言を呈していました。
また、このツイート後に出演したメインコメンテーターを務める情報番組「グッとラック!」(TBS系)では森会長の「有名人が田んぼを走ればいい」という発言よりも「どんな形であっても必ずオリンピックをやるんだ」という表明に怒りを覚えていると明かし、「何が何でもやるんだと国民を鼓舞して、強引にオリンピックをやって、それで誰が幸せになるんだろうって感じた」と伝えていました。
田村さんの発言に、ネット上では「聖火ランナーを辞めたい人の口火を切ってくれた感じ」「キチンと筋の通った意見ですね。賛成です」と同意する声とともに、「聖火ランナーに選ばれた人が国民の声を代弁してほしいものです」と願いを伝える声や「こんな状況でオリンピックを開催しても心から喜べないし、楽しめない」と心の内を吐露する声も。一方で、「森会長の立場を考えると大変なのかなとは思います」と、森会長の気持ちに配慮する声も上がっていました。
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