「相手の反応を受け入れられないってちょっと違う」 レズビアン公表した元バレー選手・滝沢ななえ、否定もひっくるめての“多様性”(1/2 ページ)
引退後の2017年にカミングアウト。
元バレー選手の滝沢ななえさんが3月8日、レズビアンだと公表した意図をブログで説明。「多様性を主張している私たちがさ 相手の様々な反応を受け入れられないってそれはちょっと違う事」と同性愛への否定的な意見にも理解を示し、ただ存在を知ってほしいと訴えました。
強豪・八王子実践高校を卒業後、Vリーグでプレイし2013年に引退した滝沢さん。現在は経歴を生かし、トレーナーとして活動しています。
一方で私生活では2017年に、出演したテレビ番組で自身の性的指向をカミングアウト。以来、LGBTQ+の当事者として発信する場が増えることをうれしいと感じると同時に「発信すればするほど自分たちは普通じゃないけどそれを認めてくださいね! と、押し付けになってしまっているんじゃないか?」「自分たちにとってこれが普通なことなら別に発信しなくても良いのかな?」など、新たな葛藤を抱えることになったと吐露しています。
滝沢さんは同性愛に否定的な意見を持つ人がいることを理解し、反対に肯定的な意見を持つ人、また関心を持たない人、いろいろな反応があって自然なことだとしています。常に念頭にあるのは「認めてくださいね!」という思いではなく「こういう人もいるんですって存在を知ってもらえたらな」という思い。性の多様性を主張している自分たちが、多種多様な相手の反応を受け入れられないようでは本末転倒だと本意を明かしています。
「私みたいな人って割と存在しているんだよってそんな事を知ってもらえたら」とした上で、読者へ向け周囲の人物からカミングアウトされたらどのような反応をするか問いかけた滝沢さん。「どのように反応するかも自由」と締めくくったブログへファンからは「頑張るとか、頑張れとか、認めてもらうとか、認めさせるとか、ななえさんの仰る通り、そうじゃないですよね」と共感の声が寄せられています。同性愛への違和感があるというファンも、パートナーと“家族”として生活する滝沢さんに「幸せになって下さい」とエールをコメントしました。
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