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「すしの国」は差別なのか サッカー・室屋成選手への発言でレポーター炎上、独ネットも二分(1/2 ページ)

日本では肯定的な見方が強め。

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 ブンデスリーガ・ハノーファーでプレイするDF室屋成選手が出場する試合で、レポーターが用いた「すしの国(land der sushis)」という表現が差別発言だとして炎上。当人が「差別の意図はない」と反論する一方で、ドイツ国内の反応は割れています。


室屋成選手、右は同チーム所属の原口元気選手(画像は室屋成公式Instagramから)

 独スポーツメディア「Sportbuzzer」の報道によると、問題とされた発言は6日に行われたエルツゲビルゲ・アウエ戦でのもの。室屋選手のシュートが外れたことへレポーターのヨルグ・ダールマン氏が「(入れば)ハノーファーで初ゴールになっていたでしょう。最後に点を入れたのは、すしの国のことでした」とコメント。これを室屋選手や日本人への差別と捉えた視聴者から苦情が殺到し、ダールマン氏は放送局「スカイ」からの降板が決定しました。

 Twitterを見ると、ドイツ国内でも「すしの国」は差別なのかについて意見が割れています。あるユーザーは「人間を食べ物扱いするなんて」と、日本を「すしの“住む”国」と表現したことに激怒。ステレオタイプな見方や、他人種をモノ扱いすることは白人至上主義やアジア人を見下す考えに基づくものだと批判しています。

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 別のユーザーはこの意見に「イギリスはサッカー誕生の地で、フランスはワインの国だろうに」「(ドイツでよく食べられる)イモと呼ばれて怒るのか」と慣用表現としてとらえ反論。ダールマン氏も自身のInstagramに「自動車産業の国で驚くようなことが起こっている」と皮肉を投稿し、あらためて「差別的な意図はなかった」と主張しました。


ダールマン氏の反論(画像はヨルグ・ダールマン公式Instagramから)

 また、ドイツ語を話せない室屋選手を外国人であると強調することは、排他的な行為と主張する声も上がっています。移民対策に見られるように、周囲が外国語を学んで歩み寄りを見せる姿勢が重要だと説き「日常に潜む差別(マイクロアグレッション)にはうんざりする」と落胆するサッカーファンも見られました。

 一方で過剰反応と嫌悪感を示し「言葉狩りだ」「平凡な表現で、それ以下でもそれ以上でもない」と件の発言を問題視しない層も一定数存在します。日本でも報道をきっかけに反響は大きくなっており、現時点では否定的な意見を投稿するTwitterユーザーはあまり見られません。「寿司が海外に浸透しているのは嬉しく思うしそれを差別とは考えない」「○○の国って言われるほどそれに特化してて且つそれがマイナスイメージでは無いならこんなに誇れること無いだろう」と肯定的なツイートが多数を占めています。

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