スタローンの無駄遣い　「ザ・スーサイド・スクワッド」の大胆キャスティングがじわじわくる（1/2 ページ）

　DCコミックスから誕生した、悪役チームが難敵に立ち向かうクセモノ映画「ザ・スーサイド・スクワッド　“極”悪党、集結」（2021年夏、全国公開）の予告映像が3月27日に公開。シルベスター・スタローンの無駄遣いとまで称される意外なキャスティングが話題となり、ネットでミーム化しています。

　「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のジェームズ・ガンがメガホンを取り、マーゴット・ロビーら旬の俳優たちが悪党を演じる話題性たっぷりの映像が全世界で初公開されると、ひときわ目を引いたのは足が生えたサメことキング・シャークでした。声優を担当したのがスタローンとあって「想像したこともなかったけれど、もしかしたら俺はこのために生きてきたのかもしれない」と想定外の豪華キャスティングにファンは動揺。「スタローンが出てくると聞いてどんな形で登場するんだろうと思ってたらまさかのサメ役」と大胆な抜てきが反響を巻き起こしています。

　予告では、人間を頭から丸かじりしたり、真っぷたつに引き裂いたりと凶暴性が強調される傍ら、真剣なカンファレンスの場で自分の手（ひれ？）を指さし「手だ」と主張しだす空気の読めないギャップがフィーチャー。「人をパクパクしてるところがかわいすぎ」「つぶらなお目めカワイイね」と一部のファンに刺さり、ネットには早くもファンアートが次々と投稿され、中にはスタローンの代表作にちなんでランボーに扮（ふん）したものまで。ガン監督も一部を自身のInstagramストーリーやTwitterに転載するなど、騒ぎを楽しんでいます。

　またあるアーティストは、スタローンの頭部をくるっとひっくり返すとキング・シャークになるフィギュアを制作。ガン監督から「何百万個と売れるよ」とお墨付きを得てネットオークション「ebay」に出品されると、記事執筆時点までに410ドル（4万5224円）の値が付く注目の品となっています。

　なおファンの質問に答え、キャスティングに際しガン監督は「あなたのためにこの役を書いたんだ」とスタローンを口説いたことを告白。「でかくて、なんていうかぽっちゃりしていて、人食い鮫なんだよね」という申し出を笑い飛ばし「おまえのためなら何でもやるよ」と快諾してくれたと明かし、本人としてはベイビーグルートとベイビーヨーダとだいたい同じカテゴリーのキャラと認識しているとも語っています。その発想はなかった。