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豪快すぎる……! ポーランド~ウクライナ間の夜行列車は、客を乗せたまま「その場で台車交換」する(1/2 ページ)

想像しただけでドキドキです。

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 国境を越える海外の長距離夜行列車では、ときに日本では信じられない驚きの作業シーンに遭遇します。


乗っている列車が宙に浮く! 国際夜行列車で体験できる交換作業体験(YouTube/doc7austin’s DreamlinerCentralより

 動画を投稿したのは、乗りもの紹介系YouTubeチャンネル・doc7austin’s DreamlinerCentral。ポーランドとウクライナを結ぶ国際夜行列車の様子を楽しめます。

 この列車は、運行中に「台車交換」があります。しかも客を乗せたまま、その場でジャッキアップして交換するのです。

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 列車はポーランドのグディニャ駅を17時45分に出発し、ウクライナのリヴィウ駅までおよそ800キロの距離を走ります。

 ポーランド国内で日付が変わり、ポーランド時間の朝9時ごろにウクライナとの国境を超えます。ウクライナ時間はポーランド時間比で時差プラス1時間、国境を越えるとタイムゾーンも変わります。


ポーランド国内で列車をけん引する電気機関車

 ウクライナに入り、間もなく操車場に到着。ここで台車を交換します。理由はこの先の線路幅が違うため。ポーランド国鉄の線路幅は1435ミリ、ウクライナ国鉄の線路幅は1524ミリ。ウクライナ国内を走るため、ウクライナ国鉄の線路幅に合う台車に交換して直通運行を継続するのです。


操車場にはジャッキと交換用の台車が準備。線路も2つの線路幅ぶんそれぞれ敷いてあるのが分かる

 台車交換作業中も「客は乗ったまま」。屈強なジャッキで支えられてるとはいえ、宙に浮いた車両に乗っているなんて想像しただけでドキドキです。

 この作業中に入国審査を行います。入国審査の間は乗車している部屋で待機することになっています。「乗ったまま」が強制されるというわけですね……!

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 交換時間はおよそ100分。意外と早いです。けん引する機関車もウクライナの電気機関車に代わり、終点のリヴィウ駅には昼13時30分に到着します。


作業員の手で台車を車体の下に据え付ける

機関車もウクライナ国鉄のものに交換し、終点を目指す

 「国境を鉄道で越える」海外ならではの珍体験。なお日本も鉄道事業者や路線によって線路幅に違いがあり、そこへの直通運行に向けては車輪間を変えられる「フリーゲージトレイン(軌間可変電車)」で解決しようとしますが、こんな豪快な方法で異軌間を直通運行する列車もあるのですね……。世界は広い!


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