ニュース

未開封のNES版「スーパーマリオブラザーズ」が7300万円で落札される 2020年の1200万円から大幅UP

“海で一滴の水を探すほど希少”な未開封のマリオが超高額で落札。もう、何がなんだか分からない!

advertisement

 米ダラスのオークションハウス「Heritage Auctions(ヘリテージオークションズ)」は4月2日、NES版「スーパーマリオブラザーズ」の新品未開封品が、66万ドル(約7300万円)で落札されたと発表しました

※NES=海外版ファミコン

今回落札された「スーパーマリオブラザーズ」のソフト

 昨年(2020年)、未開封の「スーパーマリオブラザーズ」が1200万円で落札され、ゲームソフト単体では過去最高額に達したことで話題を呼びましたが(関連記事)、今回はその記録を大幅に上回る超高額での落札。世界記録を大幅に更新する結果となりました。

 今回落札されたのは1985年に北米で発売された、NES版「スーパーマリオブラザーズ」のやはり新品未開封品。オークションでの名称は「Super Mario Bros. - Wata 9.6 A+ Sealed [Hangtab, 1 Code, Mid-Production], NES Nintendo 1985 USA」とされており、競売に掛けられるビデオゲームの鑑定を行ったWataGamesによって、9.6というグレードが付けられています。

advertisement

 これは昨年の「Super Mario Bros. - Wata 9.4 A+ Sealed [Hangtab, 3 Code, Mid-Production], NES Nintendo 1985 USA」を超えるグレードです。Heritage Auctionsのビデオゲーム担当ディレクターValarie McLeckie氏によれば、「このパッケージは1986年後半に生産されたもので、ステッカーシールではなくシュリンクラップで封入されているバージョンの中でも初期のものです。任天堂は1987年の初めまでには新しいパッケージに切り替えており、このバージョンはごく短い期間しか生産されませんでした。同様の状態のものを探すのは、海で一滴の水を探すのと似ています」と語っており、このパッケージがどれだけ希少なものなのかがうかがえます。

 こうした高額がつくNES版の「スーパーマリオブラザーズ」については、ファミコンショップグッズ保護活動などを行う、レトロゲームコレクターにしてファミコンショップ研究家、オロチ氏のサイト「ファミコンのネタ!!」で詳しく解説されています。私も全く知らない世界でした。レトロゲームが高額で取引される時代とはいえ、コレクションの世界は本当に底知れぬものがあります。

 ヘリテージによれば、昨年を越える高い価格が付いた理由はヘリテージオークションズがこれまでに提供したつり下げタブ付きの箱でも最高の品質であったことに加え、これまでに提供したなかでもっとも古い「スーパーマリオブラザーズ」のパッケージであったと説明されています。出品ページの説明によると、4番目のバージョンだとか。

 なお、このオークションが行われた4月4日には、ほかにも印象的なソフトの落札がありました。マイク・タイソンが登場する「マイクタイソンのパンチアウト!!」が10万2000ドル(約1129万円)、さらに「ロックマン」が14万4000ドル(1594万円)で落札されています。どちらもとてつもない高額ですが、今回7300万円で取引された「スーパーマリオブラザーズ」が桁違いな数字で世界記録を更新しており、レトロゲームコレクションの奥深さの一端がうかがえる形となっています。

パッケージ裏側

※画像はHeritage Auctionより



Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. “プラスチックのスプーン”を切ってどんどんつなげていくと…… 完成した“まさかのもの”が「傑作」と200万再生【海外】
  3. “月収4桁万円の社長夫人”ママモデル、月々の住宅ローン支払額が「収入えぐ」と驚異的! “2億円豪邸”のルームツアーに驚きの声も「凄いしか言えない」
  4. 100均のファスナーに直接毛糸を編み入れたら…… 完成した“かわいすぎる便利アイテム”に「初心者でもできました!」「娘のために作ってみます」
  5. 「巨大なマジンガーZがお出迎え」 “5階建て15億円”のニコラスケイジの新居 “31歳年下の日本人妻”が世界初公開
  6. 鮮魚コーナーで半額だった「ウチワエビ」を水槽に入れてみた結果 → 想像を超える光景に反響「見たことない!」「すげえ」
  7. 「昔モテた」と言い張るパパ→信じていない娘だったが…… 当時の“驚きの姿”が2900万再生「おおっ!」「マジかよ」【海外】
  8. 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  9. 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」
  10. 「奥さん目をしっかり見て挨拶してる」「品を感じる」 大谷翔平&真美子さんのオフ写真集、球団関係者が公開【大谷翔平激動の2024年 「妻の登場」話題呼ぶ】