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【知ってる?】ロマンスカー「7000形」が日本で最初に採用したすごい技術とは月刊乗り鉄話題(2021年5月版) 「小田急ロマンスカー」まめ知識(2)(2/3 ページ)

これを知っておくとロマンスカーミュージアムをもっと楽しめちゃう「小田急ロマンスカーまめ知識」。ロマンスカーの名物といえば、展望座席やミュージックホーンなどがありますが……。

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【ロマンスカークイズ 4】3100形の運行開始で線路を改良した場所は?

  • (A) 踏切のうち危険な数カ所を閉鎖した。
  • (B) 車窓から丹沢山系が見えるように雑木を伐採した
  • (C) 信号機の位置をすべて調整し直した

【解答】信号機の位置を「全て」調整し直した

 正解は(C)の「信号機の位置を全て調整し直した」です。

 3000形によってロマンスカーの人気は高まり、箱根ロープウェイの完成で箱根エリアの観光客も増え続けました。

 そこで1963年、3000形の増備車として「3100形」が誕生します。しかし増備車なのに、まったく同じ車両にはしませんでした。「運転席を2階」に上げて、ロマンスカーの大きな特徴である「展望座席」を設置しました。1961年に誕生した名鉄パノラマカーに次ぐ展望電車でしたが、もちろん大人気となりました。

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 しかし、この電車を運行するには懸念もありました。通勤電車の運転席の位置に比べると、軽量低重心の3000形は「運転席が低く」、3100形は「逆に高く」なります。上中下、車両によってそれぞれ高さの違う運転席から、線路の脇に設置する信号機を正しく認識できるのかどうか。

 そこで小田急は「全ての信号機の位置、向きを調整」しました。想像しただけで大変そうです。


高い位置にある3100形の運転席。運転士は足を前方に投げ出す「座椅子」の姿勢で運転する

 ちなみに、(A)の踏切衝突の安全性については、先頭部に強力なダンパーを設置し、前面のウィンドウも安全で大きなガラスを「開発」して対応しました。また、(B)の景観のための雑木伐採も、肥薩おれんじ鉄道など近年の観光列車を走らせる鉄道会社で取り組まれています。

【ロマンスカークイズ 5】デザイン一新、「7000形」が日本で最初に採用した技術は?

【ロマンスカークイズ 5】デザイン一新、「7000形」が日本で最初に採用した技術は?

  • (A) 回転式リクライニングシートの自動転換装置
  • (B) タンク式トイレ
  • (C) ミュージックホーン(補助警笛)

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