「虚数とか社会に出ていつ使うんだよ」にセガが回答 社内勉強会用の“ガチ数学”資料公開、ゲーム開発現場で使われていた(1/2 ページ)
ゲーム作りは数学。
セガが6月15日、社内勉強会用の資料をSEGA TECH BLOGで公開しました。ゲームの開発に必要な知識ということなのですが、内容は大学初年度レベルのガチ数学、そしてその内容は150ページ以上! よ、読んでも全然分からん……!
この資料は、セガで2020年に有志で行われていた数学の勉強会で使用されていたもの。内容としては、高校数学を超駆け足で復習し、大学初年度で学ぶ線形代数の基礎の学び直しと応用としての3次元回転の表現の基礎の理解を主目的としています。
勉強会のゴールは、「クォータニオン」(日本語では「四元数」)を数学的に理解すること。クォータニオンは、ゲームではキャラや背景などを3次元回転させるときに応用されるものだそうです。
150ページ以上に及ぶ資料は全ページ公開されているのですが、このブログ記事内では資料内からクォータニオンの導入部分を引用。その内容はまさにガチ数学で、難しい数式がブワーッのドバーッでビュビュビューンしています。なんか1とiとxがグルグル回ってるぅ……。
セガの公式Twitterではこのブログ記事について、「サインコサインタンジェント、虚数i…いつ使うんだと思ったあなた。実は数学は、ゲーム業界を根から支える重要な役割を担っているんです」と紹介。学校で数学を学んでいるとき多くの学生が思い浮かべるであろう疑問が、実はみんな大好きなゲームの開発にこそ必要であることを伝えています。
このツイートには1万4000件以上の「いいね」が寄せられており、ネット上では「ゲームばっかしてるとアホになる!って親御さんに言われた子は、これ、ゲームの裏側っていって見せてやればだまりますね」「三角関数を使う機会は多々あれど、虚数を使ったことは今のところないな。ゲーム業界では使うのか。面白いな」「実際に働かれてる方々の勉強内容が知ることができるのはうれしい」「全然わからない。俺たちは雰囲気でゲームを作っている」「3Dの回転を計算させる時に死ぬほど勉強した。3Dは思った以上に深かった」といった声が寄せられていました。
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