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高齢者が“猫と暮らしたい”と思ったら―― 高齢者と“高齢の保護猫”のマッチングを提案する漫画が考えさせられる

将来のことを考えて選択してほしい。※7月28日10時17分引用文を追記しました

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 高齢者が「猫を飼いたい」と思ったら――。将来のことを考えて、“高齢の保護猫を家族に迎える”という選択肢を提案する漫画が、猫総合相談センター ハッピータビーさんのInstagramに投稿されています。

保護猫の里親になる動きが広まっています

 作者は獣医師の橋本 恵莉子さん。漫画は、ペットコーナーで子猫を眺めていたあるおばあちゃんの一言から始まります。

 販売されている子猫たちを見て、「かわいいねぇ 私も仔猫飼おうかしら」とつぶやくおばあちゃん。そばにいた橋本さんがそれを聞いてびっくりしてしまいました。

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 おばあちゃんに年齢と家族構成を聞くと、85歳で一人暮らしとのこと。橋本さんは、「ちょっと考えてみて」とおばあちゃんに“子猫を飼った場合の将来のこと”を想像してみるようにうながします。

ペットショップでつぶやくおばあちゃん

 近年、猫たちの食事や医療環境が整った結果、家猫の寿命は20年程度といわれています。85歳のおばあちゃんが子猫と暮らした場合、ほぼ確実におばあちゃんの方が先に天国へと旅立つことに……。1人暮らしで他に家族はいないため、猫は1匹で取り残されてしまうと考えられます。そうなると、猫はどうなってしまうと思います? と橋本さんは問いかけていきます。

 おばあちゃんの親戚や友人・知人で里親として引き取ってくれる人がいなければ、猫は保健所に収容されることになります。そして、その先は……「殺処分」という悲しい未来が待っているのです。

85歳で一人暮らし
もしもおばあちゃんが先立ったら……
諦めなければいけないの?

 橋本さんに諭されてその現実に気付き、猫がかわいそうだと涙するおばあちゃん。しょうがない、ペットショップにいるのは子猫ばかりだから、私が猫と暮らすのは諦めなければいけないね……と落ち込んだ表情を見せますが……。

 そんなおばあちゃんに橋本さんは明るくアドバイスを続けます。ペットショップだけでなく、飼育放棄されたり、飼い主に先立たれたりして保護された猫たちとも出会えること。最近はそういった“保護猫”の里親になる動きが広まっていること。保護猫には、子猫だけでなく、老い先短い高齢の猫までさまざまな猫たちがいること。自分の性格や飼育環境に合った猫を探すこともできること、などなど。

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 それを聞いたおばあちゃんは、笑顔で「私はおちついた高齢猫がええのう」と答えます。おばあちゃんでも適正飼育が可能なおちついた性格で、その生涯を終えるまでしっかりと面倒をみることができる高齢の猫ちゃんであれば、「猫と暮らしたい」という希望を叶えることができるのかもしれません。

保護猫という選択肢も
老い先短い高齢の保護猫たち
生活環境にあった保護猫を迎えてみては

 もちろん、まず何よりも“命を迎えることの大変さ”を理解することが重要です。そして性格がおとなしい高齢猫であっても、毎日のお世話や介護、動物病院の高額な医療費など、おばあちゃんに負担がかかることは避けられません。これらをきちんと理解し、“猫の面倒を最後までしっかりとみる”という覚悟がおばあちゃんにあるならば――。里親希望者が少ないと言われている高齢の保護猫を引き取る、という選択肢は合っているのではないでしょうか。

 落ち着いた飼育環境が最も必要なのに、子猫と比べて里親希望者が少ない高齢の保護猫たち。漫画に登場するおばあちゃんのように、“猫を飼いたい”という高齢者とのうまいマッチングが進んでいくように、そして“保護猫を迎える”という選択肢が更に広がっていきますように、と考えさせられる漫画でした。

 猫総合相談センター ハッピータビーさんは、保護猫の譲渡活動や、野良猫を減らす活動をしており、Instagramには、里親募集中の猫たちの情報や、猫の保護活動に関する役立つ情報が投稿されています。

以下引用

*ハッピータビーでは、譲渡に関しましては、保護猫達が生涯に渡って幸せに暮らせるように、里親様の条件を設定させていただいております。

また、年齢に限らず様々な観点から判断させていただいております。

漫画は、保護猫たちを知って頂くために、一般の方にも分かりやすいように構成しております。

各保護団体様によっても、譲渡条件の設定は様々ですので、ご理解をお願い致します。

画像提供:猫総合相談センター ハッピータビー Happy Tabby(@happy_tabby_clinic)さん

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