米人気セレブたちが続々ワクチン接種の重要性を呼びかけ 「自身のモラルやプロとしての義務」「ワクチン接種が最善」(1/2 ページ)
反マスクや反ワクチンのデモも未だ多い米国。
世界各国でCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の変異種であるデルタ株が猛威を振るい、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)によれば国内で61万以上が命を落としている米国。マスク着用義務への反対デモや反ワクチン、陰謀論が飛び交うことによる公共衛生への危険を感じるセレブたちが、ワクチン接種を促す発言をしています。
米俳優のジェニファー・アニストンは米InStyle誌のインタビューで撮影現場ではワクチンを未接種、または受けたかどうかという情報を与えることを拒否するスタッフが去っているという事実を告白。COVID-19のワクチン接種を拒否する人々へ向け「まだ反ワクチン派や、事実に耳を貸そうとしない人々がいる。本当に残念なことです」と語りました。
続けて「毎週のルーティンとして、ワクチン接種を拒否したか、“ワクチンを受けたかどうか”開示しない人々を失い、遺憾です。私たちみんなが毎日テストを受けるわけではないし、情報を提供することは自身のモラルやプロとしての義務だと思います」と強調。「それぞれ個々の意見を持つ権利があり、扱いにくい事柄」としつつ、「しかし多くの意見は恐れやプロパガンダ以外のものに基づいてるとは思えません」と自身の見解を述べました。
アニストンが出演するApple TV+のドラマ「ザ・モーニングショー」は2020年の始めから撮影が開始され、感染症の広がりを受け中断するなど影響を受けていました。また日本ではU-NEXTで5月31日から配信された、自身の出世作である米ドラマ「フレンズ」のメンバーが再集結する「フレンズ:ザ・リユニオン」など、感染症対策を必要とするなかで撮影に及んだ俳優の1人でした。
また、米歌手のアリアナ・グランデも1日(現地時間)、SNSでマスクを着用した画像とともに長文でワクチン接種を呼びかけています。「事態はまだ収束していません! マスクを着用しつつ躊躇している、あるいは興味を持っているみんなのことをできたら助けたいと思っていて、情報をシェアしたいのです」と、ワクチン接種が進んでいない地域での感染が広がっていることを伝えながら、情報を得られる医療関係のアカウントを紹介しました。
さらに、米俳優で歌手のオリヴィア・ロドリゴは7月、バイデン米大統領の若者へワクチン接種を呼び掛ける手助けを求める声に応じ、ホワイトハウスを訪れました。
18歳らしいピンク色のシャネル製ツイードスーツに身を包み、ホワイトハウスを訪れたオリヴィアは、自身のSNSにもバイデン大統領との2ショット写真を投稿。「今日ホワイトハウスを訪れ、大統領とワクチン接種の重要性について話すことができ、とても光栄です。若くても、免疫不全ではなくても、あなたの健康とあなたの愛する人の健康のためにはワクチン接種が最善です」と同世代の若者へ向け呼びかけました。若者に絶大な人気のあるオリヴィアは今後もSNSなどを通じてワクチンに関する情報を広めていくとのこと。若年層でのワクチン接種拡大に期待が寄せられています。
米国でも一度は解除されたマスク着用義務が再び課されるなど人々のストレスとなる動きがあるなか、セレブたちがワクチンを接種する姿を公開するなど積極的に情報を提供してくれることは、少なからず人々の不安を取り除いてくれるかもしれません。
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