雨上がり決死隊、コンビ解散を発表 決裂の引き金は宮迫博之のYouTube活動 「複雑な思いがずっと続いていました」
冠番組「アメトーーク!」はコンビ解散後も続行予定。
お笑いコンビ「雨上がり決死隊」(以下、「雨上がり」)の宮迫博之さんと蛍原徹さんが8月17日、ネット番組「アメトーーク特別編 雨上がり決死隊解散報告会」に緊急出演。32年間にわたって活動してきたコンビを本日限りで解散すると発表しています。
1989年に結成され、冠番組「アメトーーク!」(テレビ朝日系)を中心に活躍してきた「雨上がり」。しかし、宮迫さんが2019年6月、反社会勢力の忘年会へ闇営業を行っていたことが発覚し、7月に所属先の吉本から契約解消された後、コンビでの活動は消滅。
宮迫さんが2020年1月にYouTuberとして再始動する一方で、蛍原さんは引き続き「アメトーーク!」にMCとして出演しており、2020年8月に2人だけで話し合いがもたれたものの、本格的な活動再開には至らないままとなっていました。
この日の番組冒頭では、2人ががらんとしたスタジオに登場。宮迫さんが「どんな顔して出てきたらええのかな……」と約2年ぶりの「アメトーーク!」出演に困惑した顔をのぞかせつつ、一連の闇営業騒動で迷惑をかけた人々にまず頭を下げて謝罪。けじめをつける相方を横で見ていた蛍原さんもあらまった口調で、「本日をもちましてコンビを解散いたします! お世話になりました!」と視聴者に報告していました。
蛍原さんは解散報告後、現在に至るいきさつを説明。最初のうちは2人そろっての復帰を願っていたものの、相方がYouTuber活動を始めたことをきっかけに「宮迫さんへの気持ちにちょっとずつズレが生じてきた」と、コンビ間に隙間風が吹き始めたとしています。自分へ事前相談せずに単独活動を始めた相方に「複雑な思いがずっと続いていました」と心中の赤裸々な思いをぶつけていました。
後輩芸人が宮迫さんのYouTubeチャンネルに出演する際、事前にわざわざ報告されることも「苦しいな、しんどいな」と感じていたとし、「もしかしたら『雨上がり決死隊』という屋号を外してしまった方がみんなすっきりと進むんじゃないかな」という考えを抱くようになり、2021年4月に行った会談で解散を切り出したといいます。
宮迫さんも、親より長い時間を過ごしてきた蛍原さんにちゃんと話をしてこなかったことに言及し、「僕の至らなさがやっぱりそういうズレを生んでしまった」「僕のミス」と深く反省。自分抜きの「アメトーーク!」を視聴するたび、苦しそうな顔を時折のぞかせる相方を見てきたといい、「これ以上迷惑とつらさを強いるのは違うのかな……」という思いから解散の話を受け入れたそうです。
2人は互いの関係を「ケンカ別れ」ではなく、、“嫌いではないけど一緒には住めない”「熟年離婚」であると明言。どこか晴れ晴れとした様子で視聴者に理解を求めていました。
「アメトーーク!」は、体制変更せずこのまま継続するといい、番組名も「現時点ではこのまま」とのこと。蛍原さんは「僕だけ残るっていうのはあまりにも都合がよすぎる」という理由から、番組降板を再三申し出ていましたが、「『アメトーーク!』は若手芸人が目指す場所」「番組をなくすのは違う」という相方の粘り強い説得を最後には受け入れたそうです。
コンビ解散のニュースは他の芸人にも衝撃を与えており、「NON STYLE」の井上裕介さんがTwitterで「どこかで、嘘であってくれ!! まだ、決定ではないからと思っていたが。う~ん。残念で仕方がないな」と落胆。
「中川家」の剛さんはラジオ番組「中川家 ザ・ラジオショー」(ニッポン放送)で「気持ちがだいぶ下がった。解散することあったんかな? 現状維持でよかったと思うんやけど」「32年ですよ?」とコメント。相方の礼二さんも、蛍原さんから解散の予定を知らされたと明かし、「ショックやな」とこぼしていました。
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