ダルビッシュ有、暴力問題の中田翔に叱咤激励メッセージ　「球団フロントには喝ですよ」と巨人移籍には疑問も（1/2 ページ）

　サンディエゴ・パドレス所属のダルビッシュ有投手が8月28日にブログを更新。暴力問題を起こした日本ハムファイターズ時代の後輩・中田翔選手に愛のある叱咤（しった）激励のメッセージを送っています。

　同僚選手への暴力行為により球団から出場停止処分を受けるも、間もなく無償トレードで巨人に移籍した中田選手。ダルビッシュ投手は、「中田翔選手についてコメントをというリプがTwitterにちらほらきていたので書きたいと思います」とTwitterでは到底収まりきらない1800文字以上の長文で思いをつづりました。

　中田選手のプロ1年目から「見かけによらず愛嬌（あいきょう）があり憎めないいい子だったので」とすぐに距離を縮めたというダルビッシュ投手は、「そんな中田も今年で14年目です。キャプテンとして4番としてチームを引っ張ったり、杉谷をいじったり、でも子供には凄く優しかったり」と近ごろは確かな成長を感じていた様子。それだけに、「中田が何を思ったか後輩をぶん殴ってしまったというニュースを見た時はびっくりしました」と暴力行為には驚きを隠せなかったといい、「中田がしっかり被害者に対して誠心誠意謝罪するべきでしょうし、本人もしっかり反省し2度と繰り返さないようにすることが大事だとは思います」と叱咤しています。

　暴力行為に続く問題として、巨人への無償トレードを行った球団に対しては「ファイターズで謝罪会見せずに読売ジャイアンツにトレードした球団フロントには喝ですよ」と苦言も。「だって自分は球団ロゴをバックに見たことないぐらい申し訳なさそうに謝罪している中田を見たいですし、ファイターズのユニフォームを着てホームラン打ったのに肩身狭そうに俯き加減にベースをまわる中田を見たい。さらには普段敬語を使わない年上の人たちに対してギクシャクした敬語を使う姿を見たいわけです」と“ファイターズの中田翔”として改心する姿を望んでいたといい、「その楽しみをファイターズは自分から取り上げたわけですよ」と寂しげに嘆いています。

　球団の対応に納得がいかない部分はあるものの、「中田にとってもファンの方々にとっても いい時の中田の記憶で終わらせてあげたいっていう中田、ファイターズファンへの球団フロントなりの両者への愛があったのかもしれないって思わずにはいられないんですよね」と別視点からの見解もつづったダルビッシュ投手。また騒動直後には中田選手に直接電話したといい、「知らないうちに中田も33歳で4人の子供の父親ですよ。なんか知らないうちに大人になっていてびっくりしました 笑 自分が動揺してしまってなんかうまく話せなかったなぁ。。」と受け答えから若いころとは違う印象を持ったことを明かしました。

　巨人移籍後、謹慎期間を設けないことに賛否両論がある中で試合に出場している中田選手。ダルビッシュ投手は、「繊細な中田の事やから人前に出るのも嫌になっているでしょうし、でもその中一生懸命試合に出ている中田、その中田を励ましながら悲しい思いをしながらも支えて毎日送り出す中田の奥様を自分は応援したいなぁと今は思っています」と深い愛情をのぞかせながら激励していますが、最後には「でも中田より被害を受けた選手を100倍応援します」と暴力行為を受けた選手をサポートすることも明かしています。