劇画家のさいとう・たかをさん、すい臓がんで逝去 『ゴルゴ13』は遺志を継ぎプロダクションが“連載続行”(1/2 ページ)
ご冥福をお祈りします。
『ゴルゴ13』や『鬼平犯科帳』などの作品で知られる劇画家のさいとう・たかをさんが9月24日にすい臓がんのため84歳で逝去しました。さいとうさんが設立した「さいとう・プロダクション」(以下、さいプロ)の公式サイトが29日に伝えています。
さいプロはさいとうさんの逝去を伝え、長年にわたる読者や関係者への感謝をコメント。葬儀は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を考え、親族のみですでに執り行ったとのことです。
さいとうさんが『ゴルゴ13』を連載し続けてきた『ビッグコミック』編集部も追悼コメントを発表。「生前のご功績に心から賛嘆と感謝を申し上げ、謹んで氏のご冥福をお祈りいたします」とつづり、「お別れ会」については慎重に検討していくとしています。
また、生前のさいとうさんが作品制作において自身を中心とした完全分業体制を敷いていた他、「自分抜きでも『ゴルゴ13』は続いていってほしい」という遺志を抱いていたことを踏まえ、作画担当のさいプロ、脚本スタッフ、編集部の3者体制で「『ゴルゴ13』の連載を継続していく所存」だと明言しています。
生前のさいとうさんが弔辞を読んだ水木しげるさんの長女、原口尚子さんは当時のお礼を述べるとともに「お目にかかった時のパワフルなトークが忘れられません。あんなにお元気だったのに…」と追悼。石森プロに所属し、石ノ森章太郎関連作品の監修やデザインを行っている早瀬マサトさんも「石ノ森先生とは兄弟のように仲良くしていただきました。ご冥福をお祈りします…」「頭の中では出来上がっているとおっしゃっていたゴルゴの最終回はもう読めない…」と故人の思い出を交えてコメントしています。
さいとうさんはさいプロ設立後の1968年に『ゴルゴ13』を連載開始。2021年現在まで続く長寿作品へと育てた他、1993年から『鬼平犯科帳』を『コミック乱』で連載し、同じく人気を博していました。
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