嫌われ者の後輩、実は“職場のヒーロー”だった 厳しい言葉を突きつけられる漫画にハッとさせられる(1/2 ページ)
最後の言葉で耳が痛い……。
後輩の傍若無人な振る舞いは、実は人助けのためだった――。わざと嫌われ者を演じる「職場のヒーロー」の漫画が心に響きます。
主人公の後輩の米沢は、職場の飲み会で突然半裸になり大はしゃぎ。先輩の卓に割って入り、残念な一発芸を披露してひんしゅくを買います。
騒動を端で眺めていた主人公は、米沢の醜態に隠れた、ある思いやりに気付きました。実は、米沢が暴れた卓では、直前まで先輩たちによるえげつないセクハラが横行。米沢は、女性社員を救うため、わざと場をぶち壊したのです。
主人公は米沢の振る舞いに感動。帰り道で見かけた彼を呼び止め、「君はかっこいい。影のヒーローだよ」と褒め称えます。
ところが米沢は冷ややかにひと言、「よくいるんすよね、僕にそういうこと言うだけの人」――。彼が去り際に残した鋭い言葉に何を思ったのか、主人公はぼう然と立ち尽くすのでした。そう言われてみれば、米沢が勇気ある行動に及んだとき、主人公はいったい何をしていたというのか。
“いい話”に留まらずに皮肉で終わる結末は、多くの読者に刺さった様子。感想のなかでは、「(米沢の意図に)『気付いた俺もいいやつ』と勘違いしてしまうことは自分にもあるけれど、しょせん何もしていない人と一緒なのだ」と、自省する声が目立ちます。
作者は漫画家のつのだふむ(@tsunoda_fumm)さん。つのださんはコルクスタジオより、漫画『リアル・ユー』1~5巻を刊行しています。
同作は、求人検索エンジンの“スタンバイ“と漫画家エージェントのコルクがTwitter上で毎月開催しているマンガコンテストへの応募作品。働いた経験から描いたエピソードを募集しています。12月のお題は「仕事中に経験した“尊い“エピソードを教えてください」。ハッシュタグ「#スタンバイで仕事が見つかった」を付けて作品をツイートすることで誰でも簡単に応募できます。
作品提供:つのだふむ(@tsunoda_fumm)さん
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