「映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ」花江夏樹×飯田里穂が語る劇場版の意義 「最初は映画化で何をするのかなって思ったり」(1/2 ページ)
現在の作品人気に花江さん「伝わったなぁ……!」。
2021年4月から6月にかけて放送し、擬人化した愛らしい動物キャラたちと、社会の闇を反映したサスペンスフルなストーリーが話題となったテレビアニメ「オッドタクシー」。中年タクシードライバー・小戸川を主人公に据え、クセのある乗客や友人知人たちとの軽妙なやりとりが“練馬の女子高生”失踪事件へと結び付いていく巧みな脚本も相まって多くの視聴者を引きつけました。
公式YouTubeチャンネルとも連動した衝撃ラストの興奮冷めやらぬ中、「映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ」の4月1日公開が早くも決定。同作では、登場キャラ17人の証言を基にテレビ版のエピソードを別角度から再構成するとともに、“あのラストの続き”を描くとしています。
「オッドタクシー」主人公にして謎の鍵を握る小戸川を演じた花江夏樹さん、小戸川に好意を見せるアルパカの看護師にしてヒロインの白川を演じた飯田里穂さんのお2人に、「オッドタクシー」というアニメ作品の新しさと面白さをたっぷりうかがいました。
花江さんとのやりとりは「神様と話しているような雰囲気」
―― お2人とも「オッドタクシー」以前は、あまり一緒の現場になったことがない、とうかがいました。同作はかなり長丁場の現場となりましたが、お互いのイメージはどう変わりましたか?
花江夏樹(以下、花江) 僕の中での飯田さんは「すごくきらびやかなイメージ」。でも、実際にお会いして想像よりも身近な印象に変わりましたね。
飯田里穂(以下、飯田) えっ、うれしい!
―― 飯田さんの方はいかがですか?
飯田 私も今までお会いしたことがなかったので、作品から受ける印象がやっぱり強くって。王道ド真ん中の主人公を演じられていることが多いので、自分からみんなを「ついてきて!」ってぐいぐい引っ張っていくタイプなのかなって。
実際は、いつ見てもにこやかで優しいオーラをまとっていて。「おはようございます」ってあいさつしたら、(温かい口調で)「おはようございます」って、もう神様と話しているような雰囲気です!
―― だいぶ大きな存在になりましたね(笑)。
飯田 仕事でお会いしに行っているというより、癒やされに行っているみたいな感じでした(笑)。
―― (笑)。担当キャラが擬人化した動物でしたが、演じる上で他の作品と違って難しい、または面白いと感じた点は?
花江 セイウチの見た目に加えて、演じたことがないタイプの声だったので、最初はわりと低めの声にしたんです。でも、木下(麦)監督からは「あまり低くしなくていい」と言われたので、結果的には無理のない範囲の低音に落ち着きました。
また、小戸川はあんまり人に話し掛けないタイプ。「会話していてもあんまり会話していないように」というディレクションも受けました。結構僕1人で収録していたんですけど、それが逆に役へ入りやすくもあったのかな?
飯田 「本当に難しかったな」と思う箇所が、振り返ってみたらかなりありました。私の場合、監督からは「隣の人と会話をしているぐらいナチュラルな感じで」というお話をいただいたんですけど、それが一番難しくって! お芝居をする上でどうしても色を付けたくなっちゃうじゃないですか?
最初の演技で「ちょっと違うからこういうやり方してもらえますか?」と言われて、役作りの部分で結構トライさせていただいて。1話の終わり時点でもまだ分かり切れてなかったので、剛力役の木村(良平)さんに相談したりしまして(笑)。演じている中から「要素を抜いていく」作業が難しかったです。
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みんな大人になったなあ【訂正】。
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