行けない場所に侵入、逃げられるはずのキャラに追い付く…… 発売から9年の「GTA5」を今なお検証し続ける動画が人気、投稿者に話を聞いた(1/2 ページ)
トレバーだけ生き残るプランDやマイケルとトレバーが両方死ぬプランEも誕生。
Grand Theft Auto V(グランド・セフト・オートV、以下「GTA5」)を今なおやり込み、ゲームの隠された仕様をやバグを探究し続ける動画が人気となっています。すでに発売から10年近くたっているにもかかわらず今なおやり込み続ける魅力はなんなのか、一体どれほどプレイしているのか。投稿者に話を聞きました。
※以下、GTA5の核心に触れるネタバレを含みます。また、GTA5はCEROレーティングZの18歳以上対象ソフトです。
GTA5は、2013年9月にロックスターゲームスが発売したゲームソフト。米国にある架空の都市「ロスサントス」を舞台にしたオープンワールドゲームで、極めて高い自由度と作り込まれた都市が高い人気を博しています。発売当時はPCとプレイステーション3、Xbox 360用でしたが、その後プレイステーション 4とXbox One、さらにプレイステーション 5とXbox Series X/Sにも対応しました。
そんなGTA5を検証し続ける熱心なファンの1人が、ManAさん(@ManABCDE)。発売から遅れて2018年9月にGTA5の初プレイ実況動画を公開し、2020年10月にゲーム内の達成率100%に到達。これでGTA5の実況は終わりかと思いきや翌月の11月、セレブの元から逃げた飼い犬の首輪を盗むミッション「バインウッド土産:ケリー」で検証動画を公開しました。
この動画では、「途中で追いかけるのを諦めてしまうセレブと犬を再会させられないか」を検証。犬の進路を車で塞いでおき、セレブを犬の逃げ込む場所まで延々ぶつかって押し出す気の遠くなりそうな作業を実行しました。そしてこの検証の結果、「犬を捕まえるムービーが始まるとほぼ同時にセレブは消えてしまう」という仕様を発見したのです。
その後も、毎月のように検証動画を公開。主人公のマイケルとフランクリンが出会うイベントでは、交通事故を起こしまくりながら目的地に向かうことでイベントの進行を妨害する技を発見。車で突っ込むガラスが、特定のタイミングで出現していることを発見しました。
フランクリンがトレバーを殺害してしまうプランAエンディング「まともな選択」の検証では、誰も気付かないような仕様の隙を突破。通常トレバーを撃つ以外の行動は一切取れない最後の場面で逆にフランクリンとマイケルを死亡させたり、トレバー焼死ムービー中にマイケルを爆殺したりと、ゲームに存在しない新プランを無理やり作り出しました。
GTA5は世界的に大ヒットしたゲームであり、大抵のことは検証され尽くしていたと思われていました。そんな中でいまだにさまざまなミッションを検証し続ける様子は、「味のなくなったガムをかみ続けている」「味のなくなったガムに味をつけてかんでる」「もうこのガムは樹脂の味もしないぞ」といったコメントが毎回書かれるのが定番に。最近では視聴者のコメントからヒントを得て新たな検証を始め、「他人が吐いたガムまでかみ始めた」といわれるほどゲームをしゃぶり尽くしています。
一体何がここまでManAさんを引き付けるのか、話を聞いてみました。
―― GTA5の検証を始めたきっかけは何かありましたか
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