millennium parade、制作中のMVが突然お蔵入りに “戦争描写”が引っかかり「こればっかりはどうしようもねえ」(1/2 ページ)
「いつか皆様に何かしらの形で見て頂けるよう」とフロントマンの常田大希さん。
ロックバンド「King Gnu」のギタリスト、常田大希さんが5月23日にInstagramのストーリーズを更新。自身の音楽プロジェクト「millennium parade(以下、ミレパ)」で制作していたMVが、“恐るべき世界情勢”を鑑みてお蔵入りとなったことを明かしています。
ミレパは、常田さんのソロプロジェクトを母体として2019年に結成。楽曲「Fly with me」がNetflixのアニメ作品「攻殻機動隊 SAC 2045」シーズン1のOPに、「U」が2021年7月公開のアニメ映画「竜とそばかすの姫」メインテーマに起用された他、2021年2月に発表した1stアルバム「THE MILLENNIUM PARADE」は「Billboard Japan Hot Albums」で初登場3位を記録しました。
ミレパは「攻殻機動隊 SAC 2045」のシーズン1に続いて、シーズン2でもOP曲「Secret Ceremony」、ED曲「No Time to Cast Anchor」を提供。「Secret Ceremony」は、各種音楽配信&ストリーミングサービスで5月20日に配信されており、常田さん主宰のクリエイティブ集団「PERIMETRON」によるシーズン2のOP映像も5月23日に公開されました。
1分40秒に及ぶOP映像は、「攻殻」の主人公・草薙素子が高層ビルの上から落下していく中、無機質だったセピア色の都市が緑の美しい山々に一瞬で変化するという、美しくも壮大なスケールを感じさせるもの。しかし常田さんは、世界観を共有していたという提供曲のMVを公開中止にしたと突然発表しました。
急なお蔵入りとなった理由について、MVに戦争描写が含まれていたとする常田さん。その内容はリアルの出来事を描いたわけではなく、「あくまでフィクションの話」だと断りつつも、「現実に起こってしまった恐るべき世界情勢的にフィクションだろうと今そのような映像を公開すべきではないという総合的な判断」がなされた結果だと、今なお続くロシアのウクライナ侵攻が背景にあることを示唆していました。
常田さんは「あらゆる意味で悲しいけどこればっかりはどうしようもねえ」「悔し」「アーティストとしての自分の力不足でした」とやりきれない思いを投稿し、制作に携わってくれたスタッフに感謝。MVに本来使われるはずだったとおぼしき、戦争の爪跡が残る荒野を独り行く兵士の絵コンテを掲載し、「いつか皆様に何かしらの形で見て頂けるよう意志は持ち続けようと思う」としかるべき時期しかるべき形での“公開”を宣言していました。
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