引越しで捨てられた老猫を保護→ずっと引きこもっていたが…… 飼い主と先住猫に心を開いていく243日の記録に涙が出る
飼い主さんの優しさがあたたかい。
引越しと同時に捨てられ、保護されたものの引きこもっていた老猫の「ボルト」くん。飼い主さんや先住猫たちに心を開いていくまでのビフォーアフターがYouTubeチャンネル「すべての野良猫にちゅ~るを (初老夫婦の猫支援)」に投稿されました。動画は記事執筆時点で48万回以上再生され、6000件を超える“いいね”と「優しい人に引き取られてよかったね」「ありがとうございます」といったたくさんのコメントが寄せられています。
今回の動画の主人公は年齢不詳、長毛の元野良猫「ボルト」くんです。ボルトくんはボランティアさんに保護されたときはやせ細っていてあちこちの毛が抜け落ち、ボロボロの状況だったそうです。保護されたときの状況から考えると、どうやら飼い主が引っ越しの際に捨てられてしまったようだとのこと。
当初ボルトくんは年齢と状況から、長くは生きられないだろうと思われていたそうです。しかし予想を良い意味で裏切ってくれたボルトくんは、ボランティアさんの猫部屋で3年ほど過ごすことに。なおその間ずっと飼い主さんを探していたそうですが、最後まで本当の飼い主さんが現れることはありませんでした。
そしてさまざまな経緯があり、投稿主である豆夫婦さんの元に引き取られることになったボルトくん。2021年8月18日から、先住猫の長男「まめた」くん、次男の「こあら」くん、三男の「しょう」ちゃんが暮らす、投稿主さんのお家の猫ちゃんになることが決まったのです。
自宅に迎えてから耳をしきりに気にするボルトくんを動物病院に連れて行くと、耳の中に老猫性のイボがあり、耳の中が蒸れてニオイやかゆみが出てしまうことが判明。そして同時にボルトくんはほぼ確実に10歳を超えているだろう、といわれたそうです。
ボルトくんがこれまでどんな猫生を歩んできたのか、それは誰にも分かりません。しかしあまり動き回らずに押し入れや部屋の隅っこに引きこもってしまう姿を見ていると、たくさんつらいことがあったのだろうな、と推測されます。
ボルトくんは耳の治療のために定期的に病院に通うことになりましたが、病院に行くたびに少し引きこもりが悪化してしまいます。それでも先住猫たちと少しずつ打ち解け、飼い主さんにごはんをねだり、甘えられるようになった姿に胸があたたかくなります。
投稿主さん宅に来たばかりのときは、警戒心を全面に出していたボルトくん。引きこもりつつも少しずつ飼い主さんや先住猫さんたちと打ち解け、野良猫から保護猫に、そして保護猫から家猫への道のりを1歩ずつ着実に進んでいったのです。
飼い主さんがボルトくんを家に迎えてから159日目のある日、引越しをすることに。すると環境が変わったからか、かつてのつらい記憶がよみがえったのか、ボルトくんは再び引きこもるようになってしまいました。飼い主さんはブラッシングもろくにできなくなり、ボルトくんの体中に毛玉ができてしまいます。そこで換毛期に入ったボルトくんを動物病院に連れていき、散髪をしてもらうことに。
動物病院に連れていくことにより、ボルトくんがまた引きこもってしまうのではないかと心配していた飼い主さん。しかし散髪してひきつれていた毛玉が無くなったことに加え、何か心境の変化があったのかその日からボルトくんの様子が変わります。動物病院から帰宅したボルトくんはなんと部屋の中で動き回り、みんなと一緒にごはんを食べ、しょうちゃんと一緒にかわいいふみふみまで見せてくれたのです。
そしてその日以降はみんなで遊んだり飼い主さんに甘えたり、一人運動会をしたりと猫らしさを見せてくれるようになったボルトくん。飼い主さんはそんなボルトくんのことを、改めて「ボルちゃん」と呼ぶことにしました。繰り返す日々の中でときに少しずつ、ときに大きく成長していくボルちゃん。そんなボルちゃんの様子を見ていると、なぜだか涙が出てしまう投稿主さんなのでした。
投稿主さんはYouTubeチャンネル「すべての野良猫にちゅ~るを (初老夫婦の猫支援)」に、猫きょうだいや野良猫・地域猫を見守る様子を投稿しています。
画像提供:YouTubeチャンネル「すべての野良猫にちゅ~るを (初老夫婦の猫支援)」さん
(三日月 影狼)
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