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劇場アニメ「神々の山嶺」予告映像公開 大塚明夫が演じる羽生の執念「一度、山を覚えたら取り憑かれる」

小島秀夫さんや久住昌之さんらが絶賛のコメント。

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 劇場アニメーション作品「神々の山嶺」(かみがみのいただき)の予告映像が公開されました。声優の大塚明夫さん演じる羽生丈二が、激しい風雪と戦いながらエベレスト登山に挑む姿を映しています。

7/8(金)全国公開『神々の山嶺』本予告

 「神々の山嶺」は夢枕獏さん原作、谷口ジローさん作画の同名漫画を、7年の月日をかけてフランスでアニメーション化した作品。2021年にフランス国内で公開されると13万人を超える観客を動員した他、第47回セザール賞でアニメーション映画賞を受賞しました。日本では7月8日から劇場公開されます(関連記事)。

 実在した登山家のエベレスト初登頂に関する謎を交えながら、クライマーである羽生と彼を追うカメラマン・深町誠が冬季エベレスト南西壁無酸素単独登頂に挑む姿を描いた同作。新たに公開された劇中カットには、雪崩から逃げる場面や岩間を飛び越える瞬間などが収められており、「一度、山を覚えたら取り憑かれる」と語った羽生の執念が伝わってきます。

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過酷な環境に挑む羽生の姿

 同作ではアニメーションという手段で雪山の厳しさと危うさ、美しさを再現。その映像表現を受けゲームクリエイターの小島秀夫さんは、「これは快挙だ! 原作ファンとしても感無量!」と絶賛した他、漫画家で音楽家の久住昌之さんも、「静かで、険しく、美しい。音楽の豊かさにも、嫉妬心さえ覚えました」と称賛の言葉を並べました。

漫画家:石塚真一さんコメント

 谷口ジロー、夢枕獏両氏の「神々の山嶺」は、フランスでこんなにも愛されているのだなあ、と感じる圧倒の映像でした。何度も歯を食いしばった。そして、孤高の美しさにグッときた。ありがとうフランス!!

漫画家・音楽家:久住昌之さんコメント

 驚いた。谷口さんの絵の「神々の山嶺」は、絶対に映像化できないと思っていました。しかし、漫画からも独立した、素晴らしいアニメ作品に仕上がっていた。静かで、険しく、美しい。音楽の豊かさにも、嫉妬心さえ覚えました。

ゲームクリエイター:小島秀夫さんコメント

 人は何故、山に登り続けるのか? 何故、物創りを続けるのか? 本作はその答えを暗示するだけでなく、映画界における挑戦でもある。雪山登攀の過酷さ、危うさ、美しさの再現は、小説や漫画とは違い、実写映画では難しいからだ。そんな中、フランス映画界のクリエーター達が“アニメーション”という新たな登攀ルートで、「神々の山嶺」という北壁の登頂に成功した! これは快挙だ! 原作ファンとしても感無量!

漫画家:坂本眞一さんコメント

 小説によって言語化され、漫画によって可視化された8000メートル峰の凍りつくような死の恐怖を、アニメーションならではの手法で否が応にも「体感」させられてしまう映画。生命の存在すら許さない神々の領域への挑戦はあまりに絶望的だ。この世の全てを擲ち、雪煙舞う山頂を目指す挑戦者達の鋭い眼光が僕を睨みつける。「お前は何の為に生きているのか」と。

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フリーライター・マンガ批評家:夏目房之介さんコメント

 夢枕獏、谷口ジローの傑作『神々の山嶺』のアニメーション化である。が、それを意識しないでいいと思う。圧倒的な雪山描写と淡々と刻まれる手や足の演出。私は飽きずに惹きこまれた。高所恐怖にも少しなったぞ

芸人:東野幸治さんコメント

 名作「神々の山嶺」がなんとアニメ映画化! そこには山に取り憑かれた漢たちがしっかりと描かれていました! 映画の終盤からは漢たちの息遣いに耳を傾け無事を祈りましょう! 皆さんも私と同じ選ばれし目撃者になりましょう!

漫画家:松本大洋さんコメント

 獏さんと谷口さんという大きな二つの頂きに挑んだスタッフの心意気を、ひしひしと感じました。エベレストと東京を描く色彩がとても美しく、クライマーたちは物悲しく格好良かった。

(C)Le Sommet des Dieux - 2021 / Julianne Films / Folivari / Melusine Productions / France 3 Cinema / Aura Cinema

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