ニュース

人生29年でいまさら「新世紀エヴァンゲリオン(TVアニメ版)」を見たらラスト2話で絶句した話 ……え?(1/4 ページ)

何を見せられているんだ……。

advertisement
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

【※以下、いまさらですが「新世紀エヴァンゲリオン(TV版)」についてのネタバレが含まれます】

 人生29年、生まれて初めてエヴァンゲリオンのTVアニメ版を全部見ました。なお、最近まで映画館でやっていたものも含めて見たことはなく本当に初めてです。


(エヴァンゲリオンの公式サイトより)

 29年も生きてきて、なぜこんな超大作を見てこなかったのかと聞かれれば、もともとアニメはほとんど見ないし、話が陰鬱そうな感じがした(ファンの方すみません)ので、自分のようなタイプには刺さらないだろうな、という気持ちがあったからです。

advertisement

 ところが実際見てみると、思っていた以上に衝撃的な展開と緻密な設定、キャラクターの深い心理描写が繰り広げられ、「えっ? 今のどういうこと?」「何で大人たち14歳のシンジくんにこんな当たり強いの?」「何で裸なの? 」などと思わず口に出してしまうほどハテナの連続。続きがどんどん気になっていき、ついに先日、TVアニメ版全26話を見終わりました。

 ここからは、筆者が「衝撃」という名のボディーブローを浴びに浴び続け、「残酷な天使のテーゼ」「魂のルフラン(Apple Musicにあった高橋洋子さんのシングルに残酷な天使のテーゼと一緒に入っていました)」をずっと聴き続けるまで脳に浸透された強烈なエヴァ視聴初体験をつづっていきたいと思います。

そもそも、なぜ見始めたのか

 そもそも、ほとんどアニメを見ない自分がなぜ突然「エヴァンゲリオン」を見始めたのか。それは、ねとらぼ編集部に配属されたことがきっかけでした。SNSで記事の材料となる情報を探したり編集部内のチャットを見たりしていると、エヴァネタが時々出てきます。電力が逼迫(ひっぱく)する中で国から節電要請が出されると、「ヤシマ作戦」というワードがTwitterのトレンドに上がり、エヴァの話であることはツイートで分かるものの意味があまりつかめませんでした。そんな日々が過ぎていくうち、

 「Web媒体で働いているうえで、エヴァンゲリオンは見ておいた方がいいのでは……?」

 と思うようになったのです。

advertisement

第壱話、第弐話を見た衝撃

 視聴はNetflixでしました。エヴァンゲリオンは西暦2015年の話で、どうやら都市の一部が荒廃した世界のようです。第壱話冒頭、繰り広げられる軍隊と巨大な怪物「使徒」との戦いの迫力はすさまじく、早速見とれてしまいました。すげえ……。

新世紀エヴァンゲリオン 第壱話

 が、戦車やジェット機では、使徒には対抗できないようです。軍隊が破れ、戦いが一段落すると、主人公のシンジ君がミサトさんに“ネルフ本部”へ連れていかれます。

 そして、ここにきて待ちに待ったエヴァンゲリオンが登場……! しかし、ここで筆者、衝撃を受けます。

 

 「これ、ロボットじゃなくて人造人間だったんだ……」と。

advertisement

 

 29年間、ずっとエヴァンゲリオンはロボットだと思っていました。だって、どう考えてもこのサイズ感とデザイン、人間じゃなくてロボットでしょ。乗り込むんだし。しかし、そんな衝撃を飲み込む間もなく、突然初対面の女性(あとで赤木リツコさんだと知る)からシンジ君は告げられます。

 「あなたが乗るのよ」

 えっ……? そんないきなりこの少年、ロボッ……間違えた人造人間に乗り込んで巨大な怪物と戦えって言われるの……? 酷すぎない? 教習場に通ったこともないのにいきなりF1出場しろって言われていけます? 死ぬでしょ?

 しかも、リツコさんや、息子を「予備」扱いするグラサン親父に畳みかけるように、さっきまで陽気だったミサトさんまで「乗りなさい」と言い出す始末。なんだこの大人たち……。

advertisement

(「新世紀エヴァンゲリオン」第壱話より)

 自分が小さいころだったら違和感を覚えなかったかもしれませんが、大人になった今では、シンジ君かわいそうすぎないか……と思ってしまいました。「何でこの組織は、こんなことになる前にもっと対策しておかなかったのか」とフィクションに対して思わず突っ込んでしまいましたが、現実社会も案外こんなことばっかかも……と妙に納得してしまう部分も。なんか悲しい。

 しかも、この大人たちがズルいのは、シンジ君が乗れないと断った瞬間、代わりにけがだらけの少女をシンジくんの目の前で乗せようとするところです。そんなのないよ……。


そりゃシンジ君もこの表情になる(「新世紀エヴァンゲリオン」第壱話より)

 結局、シンジくんは乗ると決意したのですが(偉いよアンタ……)、やっぱりうまく操縦できるはずもなく、いきなりぶっ倒れました。そして、そこからは使徒にフルボッコ(これ、操縦者に直接ダメージ来る系なんだ……)。誰かシンジを助けて……。

 ただ、驚いたのはその後でした。エヴァンゲリオンが怪物みたいに暴走し始め、使徒をぶっ倒してしまったんです。「なんだこれは……」と目がかっぴらきました。漫画や特撮で暴走シーンが好きな自分は、ここでぐっと引き込まれます。しかも倒した後、頭の「兜」のようなものが取れ、中から生き物の「眼」が出てくるんです……。

 う、うおぇ……。こ、これはロボットじゃねえ……。ロボットアニメというより、怪獣特撮みたいな作品だな、これがエヴァか……。こういう作品を作ったから、庵野さんは「シン・ゴジラ」とか「シン・ウルトラマン」に関わるようになってくるのかなと思いました。

advertisement
       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 日本人ならなぜかスラスラ読めてしまう字が“300万再生超え” 「輪ゴム」みたいなのに「カメラが引いたら一気に分かる」と感動の声
  2. “高2女子”がメンズカットしたら…… 驚きの大変身に「似合いすぎ」「なんやねんこの完璧さ」と反響
  3. 「ご覧の通り、ひどい有様です」 ハードオフに1080円で売っていた“信じがたい状態の商品”に「どうして……」
  4. 夫に「人を呼べる家にして」と言われ傷ついた妻、片付けのプロに頼み2日後…… 感動の変貌に「泣けました」「プロすごい」
  5. 「これはヤバい」 ハードオフに6万6000円で売っていた“まさかの楽器”に仰天 「安すぎない?!」「家に欲しい」
  6. 見た目がヤバい“謎の幼虫”をタイムラプスで3週間観察したら…… 目を疑う変貌に「意外すぎる」「感動しました」
  7. 地味な布を使って洋服を作ったら…… “昭和の服”に大化けした完成形に「凄いわ!」「ミラクル起きたよ!!」
  8. 眠気に抗う0歳赤ちゃん、パパが手を握って30秒後…… 「催眠術みたい」「パパさん魔法使いかな?」まさかの展開が163万再生
  9. 【今日の計算】「1+2−3+4」を計算せよ
  10. 公園で散歩中、そばにいた女の子が愛犬を見て放った“一言”が114万再生 衝撃ワードに「ゴメン、笑っちゃう」「朝から爆笑した」