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「からかい上手の高木さん」高橋李依、“4年の集大成”劇場版の魅力語る 高木ちゃんは「恋を応援したい友達みたい」(1/3 ページ)

「素の表情がすごくたくさん見られるようになりました」。

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 発行部数1100万部を突破した山本崇一朗さんの人気コミック、『からかい上手の高木さん』がこの夏にアニメ映画化。劇場版「からかい上手の高木さん」として、6月10日(金)から全国公開されています。

 過去3回にわたってテレビアニメ化され、視聴者の大きな支持を集め続けた「高木さん」。1期の放送から4年目にして、初の映画化を果たした同作では、2022年3月に放送した3期最終回の内容を継承。“からかいからかわれる関係”から1歩進展した高木さんと西片が迎える、最初で最後の「中3の夏」をコミカルかつ繊細に描いています。

 2018年の1期から高木さんを演じ続けているのが高橋李依さん。劇場版は今までのシリーズの「積み重ね」だという高橋さんに、高木さんというキャラの持つ魅力や同作の意義を思い入れたっぷりに語ってもらいました!

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高木さんを演じる高橋李依さん

“高木さんを最後まで演じ切れるか”でドキドキ

―― 本作はアニメシリーズ初の劇場版です。過去の3期とはスケールやテーマもかなり広がりを見せましたが、どのようなことを第一に考えて収録に臨みましたか?

高橋李依(以下、高橋) 台本を読ませていただいた際に、過去作からの微妙な移り変わりを感じたので、私の演じる声自体は逆に変化をつけない方がいいんじゃないかなと思いました。

 私の演技まで大きく影響させると、かえってかなり変化してしまったように感じさせてしまいそうで。あくまでも、3期からの延長線上にある高木さんでありたいな、と。

―― 作品テーマとなっている「2人の成長」についても、見せ場に応じて緩急をつけるというより、少しずつ少しずつ心の移り変わりを追っていく感じでしょうか?

高橋  そうですね。西片の中で変化はもちろんあったと思いますが、高木さんは普段から自分の気持ちをよく言葉にしていました。

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 「西片が好き」という思いは、以前から変わらず抱き続けているので、「2人にとって劇場版がターニングポイントになります」という心構えではなかったです。

―― そうすると収録現場でも、「劇場版だぞ!」と力のこもった調子ではなく?

高橋 最初はそうだと思っていたんですけど。劇場版では高木さんが初めてみせる感情も描かれていて。

 「これはちゃんと高木さんだよね」って思ってもらえるような高木さんでいられるか、ちゃんと高木さんを保ったままで最後まで演じきれるか、といった部分でちょっとドキドキしていました。

―― 作品では劇的な瞬間もあったからこそ、現場では1期~3期までの“高木さん”というキャラが崩れないようにと?

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高橋 そうですね。1期からずっと地続きでここまできている高木さんのままでいられるか。過去作からの延長線上にあるからこその難しさみたいなものもあって、気が引き締まりました。

 例えばですけど、感情のままにわんわん泣くのは、高木さんのイメージじゃないですよね? そうした、してはいけない部分に気を付けつつ、心も同時に動かすという繊細なアフレコをやり抜いた感じです。

「しぐさだけでときめき」高橋さんが一番好きな場面は?

―― 先ほど挙げた劇的な瞬間ですが、主人公2人が子ネコのハナちゃんを見つけて世話をする場面は、大きく感情を揺さぶられる作中の重要部分です。どのようなことを感じながら演じましたか?

高橋 ハナちゃんと過ごす時間に関しては、2人の間で出てくるやりとりに「すごく子育てみたいだな」と思ってしまうのはしょうがないというか。「もう思っていいよね!?」ってぐらいに感じています(笑)。

 2人で名前を付けてあげるとか、高木さんがハナちゃんの味方について、高木さんとハナちゃんvs西片になるとか、一つ一つのやりとりがいい夫婦だなって。ペットグッズショップのインコが言っていたように、私もずっとそう思っていました。

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―― あのインコ、いいタイミングで口を挟んできますよね。

高橋 そうそう、インコがいいこと言ってくれるんですよ! 皆さんの代弁をしてくれます(笑)。

―― 映画の最初で、2人で蛍を見つけにいくところから、ハナちゃんの名前を付けるところ、その後に至るまで全てが伏線になっていてすごいですよね。

高橋 長編なんですけど短編でもあるような構成で、最後の最後に全てつながっているっていう。皆さんの反応を早く知りたいなって。

―― ちなみに、高橋さんがこの作品で一番好きな場面は?

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高橋 非常にマニアックな箇所になるんですけど。西片が虫送りの当番を一通り務めた後、おじいちゃんとお話するじゃないですか。あのおじいちゃんが、ふと目をやったときに、高木さんが一礼するんですよ。

―― 

高橋 私、あれがめちゃくちゃ好きで! “いい彼女感”がすごくないですか? すごく礼儀正しい女の子なんだなって一瞬で思わせるあの場面。

―― 全く同感です!

高橋 「私の彼女だったらいいのにな」って(笑)! 何の声も入ってない動作だけの場面なんですけど。

―― 本当ですよね。高木さんという人物像が何よりもよく分かって。

高橋 うれしいです。あのしぐさだけでときめきます。あの場面は本当に外せない、オススメです(笑)。

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