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「フルハウス」ステファニー役俳優、中絶禁止反対デモで警察に突き飛ばされる動画拡散 「家父長制なんてくそくらえ」

拡声器を持って参加者を整備していたところだったとのこと。

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 ドラマ「フルハウス」やその続編「フラーハウス」のステファニー役で知られる米俳優ジョディ・スウィーティンが、現地時間6月25日に決行された中絶禁止反対デモへ参加。そのときに警察から突き飛ばされ地面に転がされる様子を撮影した動画がSNSなどで拡散され話題になっています。


警察に突き飛ばされ地面に転がってしまうジョディ(画像はジョディ・スウィーティンのInstagramから)
高速道路の端から突き飛ばされてしまった

 動画はフォトグラファーのマイケル・アデによって、高速道路を行進しようとするデモ参加者とそれを阻止しようとするロサンゼルス市警察の攻防が撮影されたもの。マイケルのキャプションによればジョディはデモに参加する1人として、拡声器を持ち高速道路の脇でデモ参加者の整備をしていたところだったとのことです。彼女はまず1人の警察官に道路の真ん中の方へ身体を押され、続いてすぐに別の警察官からもう一度強く突き飛ばされ、地面に思い切り転がされてしまいます。

 この動画はSNSで拡散され、「よくこんなことが。家父長制なんてくそくらえ」「無事でよかった。黒人として彼ら(警察)のこの行為には驚かないよ」「あなたの活動は素晴らしいよ」など、警察による暴力に怒り、デモに参加したジョディを称賛する引用リツイートが相次ぎました。

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 しかし一方で、「無事でよかった。見るのがつらいけど、直前に起こったことを見てみないと」「ジョディ、あなたが高速道路でわめかなければ警察につきとばされることもなかった」「こんなドラマチックなこけ方見たことないよ」など、ジョディが突き飛ばされるだけのことをしたのではという声も見られました。デモに参加した結果の出来事だけに、動画を見たおのおのの思想で感想が変わるといった印象です。


「このTシャツが警察に嫌われちゃったのでは?」という人も(画像はジョディ・スウィーティンのInstagramから)

 ジョディの参加したデモは、現地時間24日に米連邦最高裁判所が、中絶の権利は憲法で保証されているとされた49年前の「ロー対ウェイド事件」を覆す判決を下したことに対する抗議活動でした。ロー判決が覆されたことで、最高裁は各州が独自に厳しい人工中絶規制を設けることを認めることに。この判決はバイデン米大統領も「悲劇的な間違い」と批判しています。

 動画が拡散されたあと、ジョディの広報は突き飛ばされた彼女の身は「大丈夫」と伝えています。ジョディ自身も26日の声明で「私たちの声が聞き届けられ、行動されるまで、私たちの活動は続くでしょう。こういったことにも負けず、権利のため戦い続けます。私たち全員が自由になるまで私たちは自由ではないのです」と述べています。

 対するロサンゼルス市警察は、米PEOPLE誌への声明で「ロサンゼルス市警察は、徒歩で侵入し101フリーウェイを超えようとする集団を認めない警察官によって、女性が地面の方へ押される動画を認識している」「行使された力はロサンゼルス市警察の方針と手順に沿い、評価が下される」としています。


お姉ちゃんのDJ役キャンディスとはずっと仲良し(画像はジョディ・スウィーティンのInstagramから)

 ステファニー役で人気を博したあと、3度の離婚や薬物依存症などつらい経験をしてきたジョディ。困難なときには同作共演者たちによる励ましを受け、SNSでは大人になった今も仲の良い姿を見せてくれています。2022年1月にはタナー家のお父さんダニー役のボブ・サゲット急死という痛ましいニュースに共同声明を発表。同月、婚約を発表し、新しい人生のパートナーの存在を公にしていました。

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