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「ゴッドファーザー」「ミザリー」名優ジェームズ・カーン、82歳で逝く デ・ニーロら「とても悲しい」と追悼(1/2 ページ)

みんな口をそろえて「楽しい人」と。

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 7月6日(現地時間)、映画「ゴッドファーザー」(1972年)「ミザリー」(1990年)といった出演作で知られる米俳優ジェームズ・カーンが82歳で亡くなりました。これまでの共演者らが続々と彼の死を追悼しています。


映画「ゴッドファーザー」のInstagramは「伝説的ジェームズ・カーンをしのんで。安らかに」と追悼(画像は映画「ゴッドファーザー」のInstagramから)
家族によるジェームズ・カーンの訃報

 ジェームズの死去はTwitter公式アカウントを通じ、「大変悲痛な思いですが、7日6日の夜ジミーが亡くなったことをお知らせします」との声明で発表。「ご家族はあふれる愛と心のこもったお悔やみに感謝するとともに、この困難な時期にプライバシーを尊重してくださることをお願いしています」とツイートし、感謝を伝えつつ配慮を願いました。死因は明かされていません。

 1964年に「不意打ち」で映画デビューしたジェームズは、フランシス・フォード・コッポラ監督の映画「ゴッドファーザー」で一躍有名に。ヴィトー・コルレオーネの長男ソニー・コルレオーネを演じました。

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 作中で三男マイケル・コルレオーネを演じた米俳優アル・パチーノはメディアに向けた声明で、「ジミーは私のフィクション上の兄弟で、生涯にわたる友でした。彼は生き生きとして大胆な人だったから、もうこの世界にいないなんてとても信じられない。偉大な俳優、才能あふれる監督で、私の大切な友達でした。彼を愛していました。寂しくなる」と心情を語りました。

 また、同作続編の「ゴッドファーザー PART II」で若き日のヴィトーを演じた米俳優ロバート・デ・ニーロは「ジミーが亡くなったと聞いてとても、とても悲しい」と簡潔に、深い悲しみを述べました。

「ミザリー」原作者スティーブン・キングも

 映画「ミザリー」でジミー演じる小説家に狂気をぶつけるファンのアニーを演じ、アカデミー主演女優賞を得たキャシー・ベイツは、「ジミーが亡くなったなんて信じられません。私のキャリアでも最も深い経験を与えてくれた『ミザリー』で共演したんです」とコメント。「彼の演技、恐怖におののく様子をみると、まるで彼が蛇でも見ているかのようでした。才能にあふれてた。今日はたくさんの思い出がよみがえり……彼は優しくて、楽しくて、いまはきっと何か洞察力に満ちた面白いことを言っているはず。寂しいです」と声明を出しています。

 さらに同作の原作者スティーブン・キングもTwitterで、「ロブ・ライナー監督の秀逸な映画『ミザリー』でオスカーにふさわしい演技を見せたジェームズ・カーンの訃報に接し、大変残念に思っています」と追悼しています。


キャリア初期に共演していた(画像はシャロン・ストーンのInstagramから)

 米俳優シャロン・ストーンは、自身のTwitterにジェームズとの2ショット写真を投稿。「俳優として2回目のお仕事でジェームズ・カーンと共演しました。彼はとても楽しい人だった。そのときから、彼はいつも私の背中を押してくれた。ジミー、1秒1秒が大切な思い出です。神とともに。シャロン」と自身のキャリア初期での共演を振り返りました。

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(画像はマイケル・マンのInstagramから)

 映画「ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー」(1981年)でジェームズを撮った米監督マイケル・マンは、彼の死を「悲劇的な喪失」と自身のInstagramで悲しみを吐露。「多かれ少なかれ、彼の中には人はどうあるべきかという価値観の核があった。変幻自在なもので、都会的なアイロニーで角がまるくなろうとも、代替不可な1本のラインがあり、それがとっぴで、愉快な逸話をたくさん生んだのです」とジェームズの才能について思うところを語りました。

 映画「ダーティ・ボーイズ」で共演した米俳優アダム・サンドラーは「ジェームズ・カーンをとても愛していました。いつも彼のようになりたかった。彼と知り合えて幸せだった。彼の側にいるとずっと笑いが絶えなかった。彼の映画は本当に最高。僕たちみんな寂しくなるだろう。彼の家族を思い、愛を送ります」と投稿。

 またTV映画「ブライアンズ・ソング/友情のタッチ・ダウン」(1971年)でジェームズと共演した米俳優ビリー・ディー・ウィリアムズは、フィットネスジムでジェームズと肩を組む最近の写真を投稿。「最後までチームメイトで、友人だった。お悔やみを」と長く友情を育んできた間柄であった様子を伺わせています。


撮影秘話を明かすギヨーム・カネ(画像はギヨーム・カネのInstagramから)
同作の動画も

 また、ジェームズが出演した映画「マイ・ブラザー 哀しみの銃弾」(2013年)の仏監督ギヨーム・カネは、長くジェームズのファンであったこと、撮影中の秘話を数枚の写真や動画とともに投稿。

 「監督としていくつかの素晴らしい経験をした中でも、特に誇らしく思うのは偉大なジェームズ・カーンと映画を作るという栄誉に浴したこと」というギヨームは、70年代アメリカ映画のファンでジェームズの映画とともに育ったとのこと。同作のリハーサルにジェームズは来ることができず、本当は来てほしいと思っていたが、撮影初日の数週間前に本人から電話をもらい「初日には行くから心配しないで。全てうまくいくよ。初日の終わりには僕を“ジミー・ザ・ドリーム”って呼んでくれ!」といわれ、本当にその通りになったそう。ジェームズのことを「とても面白くて親切で、寛大」と評しその死を悼んでいます。

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