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「“小さな胸”にがっかり」 フローレンス・ピュー、丸見えシースルードレスを男性たちから攻撃され「クソくらえ」(1/2 ページ)

わざと見える写真をいっぱい追加投稿。

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 7月10日(現地時間)、「ミッドサマー」「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」(2019年)「ブラック・ウィドウ」(2021年)などで知られる英俳優のフローレンス・ピューがInstagramに自身へのボディーシェイミングを一蹴する投稿をしました。ヴァレンティノのショーで胸がほぼ透けて見えるドレスを着用し、その写真を投稿したことで彼女の身体について書き込まれた攻撃的なコメントに対するものです。


下着を付けずヴァレンティノのドレスを着た姿をSNSに投稿したら……(画像はフローレンス・ピューのInstagramから)

 7月8日(現地時間)に伊ローマのスペイン広場で行われたヴァレンティノ2022-23年秋冬オートクチュールコレクションに出席したフローレンスは、シアーなフューシャピンクのドレスで登場。下着は付けておらず、フローレンスは胸がほぼ透けて見える状態でした。

 彼女はこのドレスを纏ったショーでの写真をInstagramに投稿し、「厳密にいえば、カバーされてるよね?」と透けて見えていることは分かっているけれど、と茶目っ気を交え、「ヴァレンティノのドレスを着て、魔法にかかった気分」とそれを身に着けてとても良い気分であったことをファンへ伝えました。

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 モードの世界でモデルが下着を付けないことや、シアーな素材から胸が丸見えになっているのはよくあること。しかし、俳優を本職とするフローレンスのこの投稿には「隠せよ。誰も見たくないんだ」「小さすぎ」「胸よりおなかだよ。おなかを隠した方がいい」「今まで見た中で一番大きな乳首……何で見せびらかしたいんだ?」とフローレンスの身体について、彼女を傷つけるようなコメントが相次ぎました。

 これに対し、「これがハリー・スタイルズとか男ならみんな大喜びするくせに、どうしてこんなにダブルスタンダードなの」「男性がやっていいなら、もちろん私たちもやっていい」「ポルノでなくこれはアートなのに」と主に女性たちの反論も見られましたが、「みんなこれが芸術だとか言ってるが、美術館に行って裸の彫刻を見てみろよ」とさらに攻撃的なコメントもつけられ、収集のつかない状態になりました。

スライドの最後の写真は乳首が隠れている方が安心する人のためのもの、とフローレンス

 

 するとフローレンスはこの騒動を受け、胸がよく見える同じドレスを着たカットの写真をさらに数枚投稿。そこに付けたコメントで、「あのすばらしいヴァレンティノのドレスを着たとき、それにコメントされないわけがないって思った。否定的なものでも肯定的なものでも、私たちはみんな自分がやってることが分かっていた」と、攻撃的なコメントが来ることは予測した上でドレスを着用したことを告白。そして「私はあれを着ることにワクワクして、ひとかけらも不安がなかった。着る前も、着ている最中も、着たあとのいまも」とフローレンス自身がどれほどゆるぎない気持ちかを明かしました。

 そして騒動の中心で「男性にとって女性の身体を公然と、誇らしげに、みんな見えるようにしてグチャグチャに壊すことがどんなに簡単なことか」を興味深く見ていたというフローレンス。女性が自身の身体についてあれこれ言われることはこれが最初でも最後でもないとし、フローレンス自身は10代のときにはコンプレックスであった自身の肉体とは「完全に折り合いをつけて」満足していると述べます。

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こちらも似合ってる昨年のヴェルサーチェの同色ドレス(画像はフローレンス・ピューのInstagramから)

 フローレンスは続けて「たくさんの人がどんなに私の“小さな胸”にがっかりしたか、“平らな胸”を恥ずかしく思うべきか、積極的に知らせようとした」とこれまでも多くのボディーシェイミングを受けてきた経験をつづります。しかし彼女が気になることは、「どうしてそんなに胸が怖いのか?」ということだと言います。

 映画業界に入って以来、自分の身体が性的魅力があるかどうか値踏みされるたびに「クソくらえ」とはねのけることが自分の使命だというフローレンスは「分かっているから、あのドレスを着た」と続け、「大人になって。周りを、身体を、全ての女性を、人間を敬って。人生はもっと楽なものになるから。約束するよ」と自身に攻撃的な言葉を投げかけた人へ向けアドバイスを送りました。

 そしてこの長いコメントとともに投稿された写真の3枚目は「1センチの黒っぽい肌が隠れてる方が快適な人のため」と、ドレスのうえから指で乳首を隠したユーモアにあふれるショットも公開しています。

スペイン広場に登場したフローレンス

 今回のヴァレンティノのショーは「Valentino Pink PP Collection」とタイトルされ、鮮やかなピンクの衣装が多く目立ちました。デザイナーのピエールパオロ・ピチョーリは米VOGUE誌で、単色使いやピンクを多用した理由を「雑念を取り除き」「色の持つ限定的な意味合い(例えば女の子らしさなど)を覆すため」であると述べています。

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