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「ビバヒル」ナットさん役のジョー・E・タタ、アルツハイマーと闘い86歳で逝去 共演者が追悼「あなたの代わりはいない」

メンバーのたまり場だったピーチ・ピットのナットさん。

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 8月24日(現地時間)、90年代の米人気ドラマシリーズ「ビバリーヒルズ高校白書」「ビバリーヒルズ青春白書」や続編の「新ビバリーヒルズ青春白書」に登場するダイナー「ピーチ・ピット」のオーナー“ナットさん”ことナット・ブシッチオ役で知られる米俳優ジョー・E・タタが亡くなりました。86歳でした。2014年から健康状態が悪化し2018年にアルツハイマーと診断された父を介護してきた娘のケリー・タタが報告しています。


ナットさん安らかに(画像はトリ・スペリングのInstagramから)

 ケリーは米クラウドプラットフォーム“GoFundMe”で父をフルタイムで介護するため援助を求めていましたが、25日、「父のジョー・E・タタが昨夜2022年8月24日に息を引き取ったことを報告することになり、打ちのめされています」とその死を公表しました。

ドナは作中ナットさんに父親の代わりのバージンロードを一緒に歩いてもらう

 同ドラマシリーズのプロデューサーで2006年に亡くなった故アーロン・スペリングを父に持つドナ・マーティン役の米俳優トリ・スペリングは、作中父親の代わりにナットさんにバージンロードを一緒に歩いてもらうシーンなど、思い出深い写真を自身のInstagramに数枚投稿。「彼が満面の笑みを浮かべていないのを見たことがない」とその朗らかな人柄に言及し、ジョーが「いつも私の父を思い出させた」と2人がとても良く似ていたこと、だからこそ「この2人の男性が私に(現実とドラマ内で)バージンロードを歩かせてくれたことに納得です!」とナットさんが父親代わりとしてドナとバージンロードを歩く演出は脚本家に頼んだことであると明かしました。

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 さらにジョーが楽しいだけではなくいつもトリを気に掛けてくれ、「彼は私たちのために何でもしてくれた」と本当の父親のように接してくれたことを記し、「ジョーイ、パパと1杯飲んでね」と亡くなったアーロンとの再会を願ってコメントを締めくくりました。


ドラマで共演していた時代の2ショット(画像はジェイソン・プリーストリーのInstagramから)

 作中、ピーチ・ピットのアルバイトであるブランドン・ウォルシュ役で、役柄としてはナットさんと最も近しい存在であったカナダ出身の俳優/映画監督のジェイソン・プリーストリー。ジェイソンは昔のナットさんとの2ショットを自身のInstagramに投稿し、「今日、私の親愛なる友人であり、TV上ではボスだったジョー・E・タタが亡くなりました。ナット・ブシッチオはシリーズの大きな部分を占めており、ジョーイは私の人生の大きな部分を占めていました。ジョー安らかに。あなたの代わりはいない」と公私ともに大きな存在であったと述べ、追悼しています。


ピーチ・ピットでの2ショット(画像はイアン・ジーリングのInstagramから)

 スティーブ・サンダース役だった米俳優アイアン・ジーリングはナットさんの写真と、ピーチ・ピットのセットで撮った最近の2ショット写真を投稿。ここ数カ月で同シリーズの関係者数人が亡くなり、今またジョーが亡くなったのは「とても悲しいこと」と述べています。

 アイアンは「ピーチ・ピットはドラマのセットだったけど、ジョー・E・タタの背景にみたいに感じられることがあった」とし、「彼は多くのシーンで裏方だったかもしれないけど、特に僕たちにとって『ビバリーヒルズ』シリーズという贈り物を正しく認識するためのけん引役だったのです」とジョーが演じたナットさん役の本質ともいえる言葉を送りました。

 そして「今日、私の笑顔は曇っているけど、楽しい思い出に浸ることで彼は僕の目から心に移動して、ずっとそこにいてくれる」とつづり、ジョーの家族と友人、彼が大切にしていた全ての人に哀悼の意を表しました。

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みんなの憩いの場として描かれていたピーチ・ピット(画像はジェニー・ガースのInstagramから)

 ケリー・テイラー役の米俳優ジェニー・ガースはピーチ・ピットのセットで撮ったジョーとトリとの3ショット写真をInstagramに投稿。「今日、私たち家族にとってまた大きな喪失がありました。とても悲しいけど、あの笑顔と、いたずらっぽい愛すべき笑いをずっと忘れません。天国のピーチ・ピットで同窓会が行われてる気がして、私の席もそこにあり、いつか大切な友人たちに囲まれて座ると思うと、ほっとします。今日、ジョーイを愛した全ての人にハグを。喪失はとてもつらいですね」と悲しみをつづりました。


再開したときの2ショット(画像はブライアン・オースティン・グリーンのInstagramから)
再会したジョーとブライアン

 デビッド・シルバー役だった米俳優ブライアン・オースティン・グリーンは、以前米カリフォルニア州トーランスの高校で行われたライブイベントでジョーと再会したときの動画をInstagramに投稿。友人が撮影して送ってくれたものとのことで、しばらく会っていなかったのか2人はしっかりと抱き合い、それから顔をまじまじと見つめ、何かを語り合っています。そしそのときの2ショット写真も投稿し、「ジョーは家族の1員で、寂しくなることは確かだ。でも楽しい思い出が呼び起こされる存在」とコメントを添えています。

 父のジョー・E・タタを介護してきた娘ケリーはその死を報告するとともに、家族や友人、ファンらのサポートに深く感謝しており、クラウドファンディングで寄せられた資金の残りは米アルツハイマー協会に寄付するとしています。

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