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50周年の特急「わかしお」で食べに行きたい! 千葉・南房総の香り豊かな郷土料理駅弁とは?安房鴨川「さんが焼き弁当」(1080円)(4/4 ページ)

東京から房総への特急「さざなみ」「わかしお」がこの夏で運行開始から50年。郷土料理が詰まった名物駅弁です。

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片手で食べられる郷土料理と評判! 「さんが焼きおにぎりサンド」


さんが焼きおにぎりサンドの製造の様子

 「じつは今、さんが焼き弁当よりすごく売れているモノがあるんです!」とご案内いただくと、製造ライン一面に広がっていたのは焼海苔! その海苔の上に、炊き上がった白いご飯が盛られていきます。さらに千切りキャベツを敷いてマヨネーズをサッとかけて、真ん中には、小ぶりな「さんが焼き」が載せられていきました。じつは南総軒では、「さんが焼き弁当」の姉妹品として、「さんが焼きおにぎりサンド」(280円)も製造しているんです。


さんが焼きおにぎりサンドの製造の様子

 おしまいに、海苔をくるりと巻いたら「さんが焼きおにぎりサンド」の完成となります。南総軒によると、さんが焼きを“おにぎりサンド”にしようと思ったきっかけは、社長さんが新作駅弁開発のため、取材中で立ち寄ったファストフードだったそう。今年50周年を迎えたこのファストフードが、長年手掛けている“ライスバーガー”が目に止まり、これは「さんが焼き」でもできるんじゃないかと思いついたといいます。


さんが焼きおにぎりサンド

【おしながき】

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  • 白飯(長狭米使用) 海苔
  • さんが焼き
  • キャベツの千切り
  • マヨネーズ

さんが焼きおにぎりサンド

 普通のおにぎりよりはるかに大きな「さんが焼きおにぎりサンド」に思いっきり食らいつくと、大葉の香りと一緒に魚の旨味がジュワッとあふれて、マヨネーズの酸味・まろみと一緒に心地よい味のハーモニーを作り出します。安房鴨川駅の売店を何度か観察してみると、このおにぎりサンドより、お得なおにぎりは数多くあるのに、一番値段が張る「さんが焼きおにぎりサンド」から、お客様が手に取っていく様子が伺え、その人気が感じられました。


E257系電車・特急「わかしお」、外房線・浪花~御宿間

 南総軒の「さんが焼きおにぎりサンド」は、安房鴨川駅のNEWDAYSのほか、圏央道・木更津東インターに併設の「道の駅木更津 うまくたの里」でも、週末に販売されています。そんな高速道路を走る高速バスやクルマ社会との厳しい競争のなかで、奮闘する千葉・房総半島の鉄道。その歴史を紐解きながら、駅弁屋さんの厨房ですよ・南総軒編では、次回から安房鴨川駅弁と共に、その魅力に迫ってまいります。

(初出:2022年8月12日)

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史

昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。

駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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