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アレック・ボールドウィン、撮影現場の銃誤射で亡くなった女性遺族と和解 怒り表明していた夫が妻に代わり撮影監督へ(1/2 ページ)

9歳の息子がいるお母さんでした。

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 米俳優のアレック・ボールドウィンが10月5日(現地時間)、撮影現場での銃の誤射事件について遺族と和解したことを自身のInstagramで発表しました。この事件は2021年10月21日、西部劇映画「RUST(原題)」の撮影リハーサル中、アレックが小道具の銃を誤射してしまい撮影監督のハリーナ・ハッチンスが亡くなったものです。


遺族らのコメントを伝えるDeadlineの記事画像をシェア(画像はアレック・ボールドウィンのInstagramから)

 アレックはハリーナの夫マシュー・ハッチンスらが声明を発表した米Deadline紙の記事画像を投稿し、そこへ「私たちは本日、撮影監督のハリーナ・ハッチンスの家族のため提訴された民事訴訟の和解を発表することを喜ばしく思います」とコメント。さらに「この困難な訴訟を通じて、全員がハリーナの息子にとって最善のことをするという明確な望みを持ち続けてきました。私たちはこの悲劇的で痛ましい状況への解決に貢献してくださった全ての方へ感謝いたします」と続け、ハリーナが亡くなった当時9歳だった彼女の息子アンドロス君のことを考えた決断であることを明かしました。

 事件当日について、アレックは小道具の銃に「弾は入っていない」と伝えられたことを主張。また、銃を持っていただけで、引き金には手をかけていなかったと訴えていました。実際には、銃には実弾が込められており、リハーサル中に発砲されハリーナが亡くなり監督のジョエル・ソウザも負傷するという悲劇的な結果を迎えてしまいました。

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 またアレックは事件直後にはハリーナの夫マシューとは良好な関係にあると口にしていましたが、「起きたことは誰かに責任がある。それが誰かと言うことはできないが、私ではない」など責任を逃れようと発言したことで、マシューは怒りを表明するように。2月15日にはアレックと関係者らを相手取り、事件は確認不足やコスト削減によって起きたことだと民事訴訟を起こしました。

 同月の米ニュース番組Todayとのインタビューでは「銃を持ち、発射させた人を責任がないと考えるなんてばかげている」と述べ、またアレックがハリーナの死についてTVで語り涙するのを見て「ほとんど彼が被害者だというように聞こえる」と怒りをにじませつつも冷静に語りました。


西部劇映画「RUST」撮影現場(画像はアレック・ボールドウィンのInstagramから)
撮影現場でのハリーナさんの動画

 今回の和解の一環として、マシューの起こした訴訟は却下され、彼はハリーナの代わりとして「RUST」の撮影監督を務めることに。主要なキャストはほとんど続投しつつ撮影は2023年1月に再開される予定としています。和解金額については公表されていません。

 さらにマシューはDeadline紙を通して「私は(プロデューサーやボールドウィン氏への)非難や責任追及に興味はありません」とコメント。「ハリーナの事故は恐ろしい事故であったと、私たちみんなが信じています。プロデューサーやエンターテインメント業界が一丸となりハリーナの最後の仕事へ敬意を表してくれたことに感謝しています」と述べました。

 さらに事件当日負傷したジョエル・ソウザ監督もコメントを出し、ハリーナの人柄や才能について述べつつ、「マット(マシューのニックネーム)やハリーナの家族が関与してくれるならば現場へ戻って撮影を完遂させるという決断は、私にとって癒やしの試みとして意味がありました」と夫のマシューが撮影監督を務める重要性に言及。そして「彼女に代わりこの映画を完成させることができて光栄です」と結びました。

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