通勤中、夫がヘソの緒付きの子猫を保護→自宅と会社の往復で必死に育て…… たくましいビフォーアフターに目頭が熱くなる
第3回は保護猫の「コーちゃん」です。
近年、動物の虐待や飼育放棄、悪質な業者による販売、不適切な飼養が社会問題となっています。個人や団体、地域が行き場をなくした動物たちを守るため、日々保護活動に取り組む一方で、動物たちが命を失う悲劇は後を絶ちません。
昨今、COVID-19(新型コロナウイルス感染症/以下、コロナ)の影響でペットを飼う人が増加。一般社団法人ペットフード協会の全国犬猫飼育実態調査によると、2021年の新規飼育者は犬がわずかに減少しているものの猫は昨年より多く、ともにコロナ前より増加している結果となっています。
そんなペットブームの裏には、多頭飼育崩壊や飼育放棄などの問題が潜んでいます。家族の一員としてかわいがられるペットたちが多くいる一方、飼育放棄されたたくさんの犬猫たちが愛情を求め、里親を探しているのです。
そこで、ねとらぼ生物部では保護動物と暮らす読者にアンケートを実施。寄せられた数々のエピソードと写真を紹介するとともに、尊ぶべき命の輝きや、愛する家族との暮らしの喜びを伝えていきます。
第3回は飼い主・me-chi-co-ママさんと暮らす猫のコーちゃん(現在の年齢:2歳)。保護時、へその緒が付いている状態で、獣医師から「無理かもしれない」と言われたコーちゃんの成長と、me-chi-co-ママさん夫妻のあふれる愛情をご紹介します。
―― コーちゃんとの出会いと、保護当時の状況を教えてください
me-chi-co-ママさん:2020年の8月3日、主人が通勤途中に発見し拾ってきました。保護時、子猫は生後1~2日でへその緒が付いている状態でした。
以下は当時の主人とのLINEのやりとりです。
主人「泣き声(が聞こえるほうを)見たらこんな子猫がいたのだけれど。。。」
私「どうしたいの?」
主人「どうしたらいいのか?」
私「ほかって(そのままにして)おけるの?」
主人「ほかっておけない」
私「だったら連れて来なさい」
このやりとりがあって、小さな小さな子猫は主人の通勤カバンに入れられてわが家に来ました。あまりにも小さくてびっくりしましたね。
体重は約75グラムで、ミルクは1ccほどしか飲みませんでした。生き延びられるか心配でしたが、元気に鳴くので「これなら何とかなるだろう」と、必死にお世話しました。
子猫は主人に保護された“幸運な子”ということで「コーちゃん」と命名。主人はお昼休憩に自転車を飛ばして自宅に戻り、ミルクを飲ませ、ペットボトルのお湯を変えて、また仕事に戻る――という大変なことをしてコーちゃんを育てたのです。
―― コーちゃんの現在の様子を教えてください
me-chi-co-ママさん:その後哺乳瓶に変えて、何とか少しずつですがミルクを飲むようになり、無事大きくなりました。獣医師からはあまりにも小さいので「無理かもしれない」と言われましたが、今では元気に先住猫の「チーちゃん」「ミーちゃん」と一緒に暮らしています。
―― 最後に、コーちゃんへの思いを聞かせてください
me-chi-co-ママさん: 保護した赤ちゃん猫を育てるのはとても大変で、主人のためにも誰かに聞いてほしくて投稿しました。現在コーちゃんは2歳になりましたが、顔はいまだに子どものようです。主人は「お前はなんてかわいいのだ」と毎日言ってかわいがっています。
(了)
me-chi-co-ママさん夫妻のあふれる愛情が伝わる、とってもすてきなエピソードでした。コーちゃんというお名前も、夫妻の思いが詰まっていてすてきですね。
生後間もないコーちゃんと出会い、立派に育て上げた今日までには、さまざまな不安や奮闘があったことでしょう。コーちゃん、これからもme-chi-co-ママさん夫妻の愛を一身に受けて、チーちゃん、ミーちゃんと仲良く元気に暮らしていってくださいね。
ねとらぼ生物部では、引き続き「保護動物のエピソード&お写真」を募集しています! 犬猫、小動物、爬虫類など、動物のジャンルは問いません。アンケート内容とお写真は部内で審査の上、記事で紹介する可能性があります。
愛する家族との出会いのエピソードや、クスッと笑ってしまうかわいいお写真など、お気軽に【こちら】までお寄せください。皆さまからのご応募、お待ちしています。
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