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「正直100キロはいかないと思っていた」 えみっくすが“デブ界の橋本環奈”を自称するまで(2/2 ページ)

10年を振り返りました。

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“デブ界の橋本環奈”との邂逅 ライブ配信での才能の開花

 仕事を辞め、婚約破棄を乗り越えたえみっくすさん。しかし、仕事へのコンプレックスを乗り越えられず、なかなか次のスタートを切れない時期が続きます。

えみっくす 2018年は、結局山口県に行くのをやめて、東京で暮らしていこうと決意したんですけど、SEとして働いていた時期を思いだすと、IT関係に戻る決心ができなくて……。1年ほど、フラフラしていました。暇だったということもあり、サッカーの試合にはアウェイの試合もほとんど見に行っていました。それだけが生き甲斐でしたね。

 2018年の年末頃からかな、友達の紹介で17LIVEで配信を始めました。それまでは、東京になじめなくて地元の友達やサッカー関係で知り合った地元の知人たちと遊ぶことばかりだったんですけど、17LIVEで出会ったライバーの友達とも遊びに行ったり、旅行に行ったりするようになりました。

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ライバーとして活動をスタート

――デブ界の橋本環奈と自称し始めたのもこの頃ですか?

えみっくす そうですね、2~3回言われたことを真に受けて自分で何回も言っていました。配信だと、正直小顔効果を使えば問題なかったんですが、ファンの人とリアルのイベントで触れ合う機会が多くなってきて、リアルで見ても画面通りにかわいい自分でいたいなと思いはじめたころでもあります。

――ヘアメイクなど本人を意識することもありましたか?

えみっくす 自分が似ている人にヘアメイクを寄せるのが、あか抜けの近道と聞いたことがあったので、あか抜けたくてメイクやカラコンを変えたこともありました。

プラスサイズの自分を売りに ついに大台100キロ超へ

 2020年からは、17LIVEからプラットフォームを変えてPocochaで配信を開始。新型コロナウイルスが猛威を振るい始めたことを機に、ライブ配信の需要は高まり、配信者としてのえみっくすさんのポジションも定まり始めます。

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えみっくす ちょうどPocochaに変えてから新型コロナウイルスがはやり始めて、ライブ配信もコロナバブルと呼ばれるような時期があったんです。そのころに、「もしかしたら私もすごい人気になれるんじゃないかな」と思うようなことがたくさんありました。

――ちなみに挙げるとしたらどのようなことが?

えみっくす サッカー雑誌とPocochaがコラボして裏表紙の出演を懸けたイベントが行われたときに、もしかしたら選ばれるかもしれないっていうところまでいけたんです。結局出演はかなわなかったのですが、視聴者さんの応援が必要なものだったので、結構頑張っていました。

 あとは、配信がすごく盛り上がっていた。たくさんの人が応援してくれていましたし、他のライバーさんが偵察に来てくださることもあったんです。私からすると、偵察に来てくださるのは人気のあるライバーさんのひとつの証しだと思っていたので、自分が今までなってこなかった立場にこのときなれたのかなとすごくうれしかったです。


Pocochaでの活躍が大きな自信に

――どういったところが人気のポイントだったと思いますか?

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えみっくす 例えば「太っている」というコメントに対して面白い返しをして、自分の体形をウリにする配信を目指していました。ファンの方も面白い配信にするためにわざとツッコミやすいコメントをしてくださったりとか、楽しい配信をしていたのが理由だったのかもしれません。

 写真を見て頂くと分かるんですが、このころから急に太り始めて100キロを超えます。ライブ配信で自分が太っていることをコンテンツにしていると、油断してたくさん食べてもやばいなって気持ちが一切なくなっちゃったんです。正直100キロはいかないと思っていたのでびっくりしました(笑)。

本格的に“デブ”を職業に

 しかし、新型コロナの自粛期間が明けると、ライブ配信も普段の落ち着きを取り戻します。人気ランクから自分の名前が消えていくことに耐えられなかったえみっくすさんは、ライブ配信をストップします。

えみっくす 自粛期間が明けると一気に人がいなくなりました。やっぱり一度、自分が楽しかった時期を経験してしまうと、元に戻っただけなのに、精神的に耐えきれなくて配信できなくなってしまったんです。Pocochaってライバーさんが人気順でランクになっているんですけど、どんどんランクが下がってしまって、自分のプライドが許さなかったんです。恥ずかしいなと。

 ちょうどそのころから、プラスサイズのお洋服ブランドからPRの仕事をいただいて、お洋服をSNSに掲載したのをきっかけにフォロワーさんが増えていきました。これまではぽっちゃりのお仕事とは無縁だったのが、ぽっちゃりの世界とつながったきっかけだったので、この時期は思い入れがあります。

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プラスサイズモデルとして活躍も

――2021年頃からはSNSメインの活動になっていったんですね。

えみっくす そうですね。これまでは、自分が“着られる”服を選択することが多かったんですが、この時期くらいから自分が“着たい”と思える服を着られるようになって、おしゃれを楽しんでいました。

 一時期、ライブ配信を復活させていた時期に、群馬のロックハート城のドレスを着たいと話したら、視聴者さんから「(着られる)サイズがない!」と言われていたんですけど、サイズがあったんですよ!(笑)私より大きなサイズも用意されていて、かわいいドレスを着られることができました(笑)。


ロックハート城でドレスを着用

えみっくすの10年 「本当に人に恵まれていた」

えみっくす ライブ配信を毎日頑張っていた時期はつらかったし、メンタルもどん底でした。でも、当時は全然思わなかったですけど、あれだけたくさんの人に応援してもらえたのは本当に幸せなことだったなと思っています。お金を使うこともそうですし、毎日2~3時間私の配信を見るために時間を割いてくれるってなかなかない。

 働いていた時期もつらいことがありましたけど、振り返ると、私の人生は本当に人に恵まれていた。仕事はつらかったけど、職場はつらくなかったとか、婚約破棄したことはつらかったけど、東京に帰ってきても居場所があった。もし、あのとき結婚していても居場所はあったと思うし、今ももちろんそう。人に恵まれているなと思いました。

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――これからはどのような活動をイメージされていますか?

えみっくす ネットを見ていると、「えみっくすを見ていると元気が出る」とか「勇気が出る」「太っていることが気になっていたけど、気にならなくなった」と言ってもらうことがすごく多いんです。そういう方々や、見てくれる方がもっと元気になるような活動をしたいですし、もっと活動の幅を広げていきたいなと思います。

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