ニュース

「ナルニア国物語」俳優、感染症による全身の手術跡を公開 「傷跡によって仕事をもらえなくなるのでは」と壮絶な9年間を告白(1/2 ページ)

18歳のときに手術を受け、27歳の今日が「第一歩」。

advertisement

 現地時間の10月25日、映画「ナルニア国物語」シリーズでペベンシーきょうだいの末っ子、“頼もしの君”ルーシーを演じたことなどで知られる英俳優ジョージー・ヘンリーが、Instagramで自身の身体中に残った手術跡を9年間隠し続けてきたことを明かしました。ジョージーは大学に入学して6週間ほどの18歳のとき、壊死(えし)性筋膜炎という感染症にかかり大規模な手術を受けた経験を語っています。


腕に残る傷も告白とともに公開(画像はジョージー・ヘンリーのInstagaramから)

 18歳で壊死性筋膜炎にかかったというジョージーはホルターネックのトップスを身に着けた腕に残る傷跡がくっきりと見える写真を、自身の壮絶な体験を書き添え投稿。壊死性筋膜炎は、切り傷や虫刺され、注射や熱傷などがきっかけとなって発症する「非常にまれな恐ろしい感染症」で、手や脚の切断を余儀なくされるケースもあることをつづっています。

 ジョージーの場合は、それを避けるために皮膚や皮下組織、筋肉などを切除する侵襲性の高い手術を受けました。その後さらに何度も皮膚移植と傷跡が残るような再建手術を繰り返した結果、ジョージーは身体中に傷跡が残ってしまったといいます。

advertisement

好奇心旺盛な末っ子ルーシー役で人気に(画像はジョージー・ヘンリーのInstagaramから)

 私生活では傷跡を隠さずオープンにしてきたものの、撮影や舞台ではメイクや包帯やカバー、長袖の服やポケットに手を入れるなどといった方法で「完全に隠して」9年間仕事を続けてきました。

 「私の所属する業界では美的な“完璧さ”とみなされる非常に狭い考えに焦点を当てることがよくあり、私は傷跡によって仕事をもらえなくなるのではと心配しました」とジョージ―。さらに「本当は“完璧さ”なんていうものはありえないのですが」と前置いたうえで、当時は幼くしてキャリアをスタートさせ期待されたことも手伝い、以前とは違っていることを恥ずかしいと感じながら生きてきたと明かしました。

 しかし現在のジョージーは、「私の傷跡は恥ずべきものではありません」ときっぱり。「これは私の身体が耐えてきた痛みの地図であり、何より、私が生き延びたことを思い出させてくれるものです」と、自身の傷跡に対して感じる気持ちを表現。そして「これは俳優としての能力には影響しないし、この業界で目に見える傷跡を持つ人間であることを誇りに思います」と力強く述べました。


「ナルニア国物語」撮影現場にてペベンシ―きょうだいのショット(画像はジョージー・ヘンリーのInstagaramから)

 「心も身体も癒えるには長い時間がかかりましたが、ずっと何があったか話せるときが来るのを待ち望んでいました。今日がその第一歩です」と語ったジョージーは、自身をサポートしてくれた医療関係者や両親やエージェント、また今回の投稿を読んでくれた人々にも謝辞を述べました。これからもっとたくさんのことを話すことになるとしながら、「今日は、とても長い時間を経てやっと話すことができ、ただ幸せを感じています。ついに自由になったんです」と今の気持ちを率直に言い表しています。

 このジョージーの投稿には、「この写真こそまさにパワー」「退屈なこの業界のスタンダートに見識をもたらしてくれてありがとう」「シェアしてくれて感謝します。僕も身体に傷があるんだ。本当にうれしかった」と賛辞や感謝のコメントが多数寄せられました。また、大学のころに似たような経験をして傷跡が残ってしまったというユーザーは、自身は人前に出ることはないとしながら「ただ隠れるのは、とても簡単です。それをしないあなたの勇気と思いやりに畏敬の念を覚えています」との言葉を送っています。

advertisement
       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  4. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  5. 夫「250円のシャインマスカット買った!」 → 妻が気づいた“まさかの真実”に顔面蒼白 「あるあるすぎる」「マジ分かる」
  6. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 160万円のレンズ購入→一瞬で元取れた! グラビアアイドル兼カメラマンの芸術的な写真に反響「高いレンズってすごいんだな……」「いい買い物」
  9. 「情報操作されてる」「ぜーんぶ嘘!!」 175R・SHOGO、元妻・今井絵理子ら巡る週刊誌報道を一蹴 “子ども捨てた”の指摘に「皆さん騙されてます」
  10. 「セッ…ックス知育玩具」 省略する位置がとんでもないオモチャの名前にネットがざわつく