俳優・声優の諸角憲一さんが9月に67歳で逝去　「ハリポタ」マルフォイ父、「アルマゲドン」ブルース・ウィリスの声を担当

　俳優で声優の諸角憲一さんが、9月1日に虚血性心不全のため67歳で死去していたことを所属事務所の円企画が11月1日に伝えました。

　同社が発表した訃報には、「弊社所属俳優 諸角憲一（享年六十七歳）儀　令和四年九月一日 虚血性心不全のため逝去致しました」とあり、「故人の遺志により近親者のみの家族葬にて滞りなく執り行いました ご通知が遅れましたこと 何卒ご容赦いただきたくお願い申し上げます」と死去から時間が経っての公表となった理由について触れています。

　諸角さんは山梨県出身。1975年に「円演劇研究所」に入所し、1979年に「演劇集団円」の会員に昇格。俳優として舞台「夢の女」「ロミオとジュリエット」「ベニスの商人」、テレビドラマ「いのちの現場からIII」（MBS）、「年下のひと」「銭形平次」（ともにフジテレビ）など多数の作品に出演しました。

　声優としては、「ハリー・ポッター」シリーズのルシウス・マルフォイ、「宮廷女官チャングムの誓い」のシン・イクピル、「アルマゲドン」でブルース・ウィリスが演じたハリー・スタンパーといった吹替業での活躍が多く、またゲーム「鉄拳」シリーズのセルゲイ・ドラグノフの声なども担当しました。

　突然の訃報にネットには、「えぇ…早すぎる」「まだお若いのにショックです」「洋画には欠かせない人だったよなぁ」など、その死を悼む声が多く上がっています。

　後輩からは、洋画の吹替を中心に活躍する声優の咲野俊介さんが、「諸角さんにも声の仕事を始めた頃にとてもお世話になりました。訃報が多過ぎる……ご冥福をお祈りいたします」とツイート。

　また、アニメと洋画吹替で活躍する声優の上田燿司さんもTwitterで、「駆け出しの頃本当によくご一緒させていただきました」「また何かでお会いすることもあるかと思っていたのに、叶わぬまま」とその死を悼んでいます。

（五月アメボシ）