中国発格安ブランド「SHEIN」、“工場の過酷な労働環境”報道にTwitter上でコメント 「現在調査を進めています」(1/2 ページ)
「Z世代の若者を中心に人気」として知られるファストファッションブランド。
中国発の人気ファストファッションブランド「SHEIN」(シーイン)。その工場の労働環境について「しばしば1日18時間働き、休日は月に1日しかない」「労働者は、1着につきわずか4セント(約6円)しか得ていない」との報道が。Twitter上で物議を醸すなか、SHEIN JAPANは「現在調査を進めています」などのコメントを発表しています。
SHEINは近年、世界的にECサイトを展開しているファストファッションブランド。日本には2021年に本格進出し、安さと品ぞろえの良さから「Z世代の若者を中心に人気を集めているブランド」として知られています。
その一方で、工場の労働環境を問題視する報道も。Business Insider Japanは、イギリスの報道機関の潜入調査により「SHEINの服を作っている中国の工場の労働者は、1日に18時間働くことが頻繁にあり、週末はなく、休日は月にたった1日」「(ある工場では)基本給がなく、服1着を作るごとにわずか0.27元(約4セント:約6円)」であることが判明した、との翻訳記事を10月18日に公開しています。
Twitter上で「炎上要素満載」「こうして出来た安くてお洒落?な服を着たいと思いますか?」など批判の声が。SHEIN JAPAN(@SHEIN_Japan)はそれらに対しリプライを送る形で、11月9日ごろから繰り返し同様のコメントを発表しています。
労働時間の問題については「重大な懸念を持って注視しており、現在調査を進めています」と説明。工場の賃金の低さについては「労働者が衣服を完成させるたびに1ペンスしか稼いでいないという報道は事実とは異なり、彼らの賃金構造を誤って伝えています」と否定しています。
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