ニュース

名優モーガン・フリーマン、カタールW杯サプライズ出演もバッシングの的に 同国の人権侵害巡り「恥を知れ」(1/2 ページ)

「ネルソン・マンデラを演じた人が」という落胆も。

advertisement

 FIFAワールドカップカタール2022が現地時間11月20日に開幕。同日の開会式に米俳優モーガン・フリーマンが登場し、批判が集中しています。開催国カタールで行われているとされる人権侵害を巡り、開会式の出演を断ったりボイコットするアーティストらが目立つ中でのサプライズ出演でした。


開会式に登場したモーガン・フリーマン(画像はFIFAワールドカップのInstagaramから)

 モーガンはカタールのアル・バイト・スタジアムで行われた開会式で、現地の大学生ガリム・アル=ムフターと共演。彼に「われわれは1つの種族としてここに集った。地球はわれわれが住むテント」と呼びかけ、このフレーズを皮肉のようにとらえた人によるSNSへの投稿が相次ぎました。

ガリム・アル=ムフターと共演したモーガン・フリーマン

 かつて2009年の映画「インビクタス/負けざる者たち」では、反アパルトヘイト活動に身を投じ南アフリカで黒人初の大統領となったネルソン・マンデラを演じたこともあるモーガン。Twitter上ではそのことを挙げて、その彼自身が「お金を受け取り、圧政をサポートするのを見るのは残念」とする声や、「モーガン・フリーマンがこれに名を連ねるとは。金が物を言うわけだ」「モーガン・フリーマンは金で流されちゃったんだな」「恥を知れ、モーガン・フリーマン。この不名誉なワールドカップで、手を血で染めたんだ」と高額報酬につられたのではとモーガンの選択に失望したというツイートが目立ちました。

advertisement

オファーを受けパフォーマンスしたBTSのジョングクへはファンからの応援メッセージも目立つ(画像はFIFAワールドカップのInstagaramから)

 カタールでは同性間での交際が法律で禁じられており、W杯観戦のため現地に訪れた同性カップルが公共の場でのスキンシップに警告を受けるといったことも発生しています。また、英The Guardian紙が報じたところでは、W杯開催決定後のカタール政府による大規模な建築計画により、同国では6500人以上の外国人労働者が亡くなったとのこと。英BBCはカタール政府への批判を込め開会式自体を放送しませんでした。

 開催に先立ちすでにシャキーラ、ロッド・スチュワート、デュア・リパといった欧米の人気歌手が同国の人権侵害を理由にカタールW杯でパフォーマンスをすることはないと明言していました。

 それとは逆にオファーを受けたセレブらには批判が高まり、カタールW杯アンバサダーに就任した英元代表デヴィッド・ベッカムは同性愛者の権利支持者として活動してきたこともあり、各方面から批判を受けています。

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 天井裏から変な音がする→スマホを突っ込んで撮影したら…… 映った“とんでもねぇ”モノに「恐ろしい」「何これ」と騒然の196万表示!
  2. 11カ月娘、帰宅したママの顔を見た瞬間……! ママ「うれしそうすぎてうれしすぎる」100点満点のお出迎えに「これは可愛いよ」
  3. 亡き父が植えた思い出のモミの木が巨大化→次男が伐採していると兄が現れ…… リアルな庭じまいの記録に共感と応援の声
  4. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  5. 「あのおじさん誰?」 お笑い芸人、解散後の激変ぶりにネット驚き「ピスタチオ 懐かし」
  6. しぶとい雑草“ドクダミ”を生やさない超簡単な方法が115万再生! 除草剤を使わない画期的な対策に「スゴイ発見」
  7. 1歳女の子に赤ちゃんのころの服を着せてみたら…… 成長感じるほほ笑ましい姿に「プリプリww」「かわいすぎ〜!」
  8. 【今日の計算】「37+63×2−1」を計算せよ
  9. アルミ板に水銀を垂らしたら……? 5000万再生の“衝撃的な実験結果”に「不気味」「一生忘れられない」
  10. 「虎に翼」、「カムカム」の俳優が終盤に登場 急展開の予感に「ホント似合うよね、こういう役!!」