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クリスタが“画像生成AI機能”の搭載を中止 「なぜ要望が多い機能の改善に取り組まず、問題視されている機能を追加するのか理解できない」などの声を受け(1/2 ページ)

他にもさまざまな意見が届いたようです。

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 セルシスは同社が開発するペイントソフト「CLIP STUDIO PAINT」において、画像生成AI機能「画像生成AIパレット」を搭載しないことを決定したと発表しました。利用者から、不安や不満の声が多数寄せられたためとしています。

実装予定だった「画像生成AIパレット」

 画像生成AIパレットは、Stable Diffusionモデルに基づく画像生成AIを導入したもの。2023年3月に予定しているCLIP STUDIO PAINT Ver.2 に搭載される機能の先行試験実装として、12月6日に公開予定でした。

 しかし、この告知の発表後、ユーザーからは批判の声が続出。以下のような意見が寄せられたということです。

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  • 現状の方式の画像生成AIが、著作権を侵害していなくとも、誰かの著作物を利用して画像が生成されており、その由来が不明であるアプリは使いたくない。
  • アーティストの為のツールを名乗っているが、画像生成AI機能はむしろアーティストを苦境に追い込み、その活動を阻害する。
  • 倫理的に問題がない方法で収集されたデータを利用していないのであれば、使えない。
  • CLIP STUDIO PAINTを使っただけで、画像生成AIで作ったと疑われてしまう。
  • なぜ要望が多い機能の改善に取り組まずに、問題視されている機能を追加するのか理解できない。
  • 信用できない機能が搭載されている道具は、創作のパートナーとして受け入れられない。
  • 他者の権利が侵害される可能性のある画像が生成され得る機能を提供しておいて、そうならないよう自身で気をつけてほしい、というセルシスのスタンスは無責任だ。

 これらの意見を受け、セルシスは「皆様にご不安・ご不快な思いをさせてしまい、大変申し訳ございません」「必要な配慮が欠けていました」「創作の道具としてCLIP STUDIO PAINTをご利用いただいている皆様の気持ちに寄り添えなかったことを反省し、お詫びいたします」と謝罪。「いずれのご意見も重く受け止めており、私達は完全に認識を改めました」とし、画像生成AIを用いた機能をCLIP STUDIO PAINTに搭載しないことを決定しました。

 また、「これからはクリエイターの皆様の意見により真摯に耳を傾け、創作活動に携わる皆さまが安心してご利用いただける機能の提供に全力で努めてまいります」と今後の方針を記しています。

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