ニュース

鉄道開業150年、観光復興、廃線&新路線にクラファン…… 2022年の鉄道ニュース・乗り鉄話題「228選」!月刊乗り鉄話題(2022年12月版)(5/6 ページ)

今年もいろいろありました。え、多すぎ……?

advertisement
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

【ロシアのウクライナ侵攻】 対岸の火事ではなく、エネルギー問題として鉄道業界にも影響

 ロシアのウクライナ侵攻は、エネルギー問題として鉄道業界にも大きく影響しました。高松琴平電気鉄道(ことでん)は車両をウクライナカラーにラッビングして、ウクライナの鉄道を応援しました。

 ロシアでは国営鉄道(ロシア鉄道)にデフォルト(債務不履行)が認定されました。鉄道ファンの憧れ、超・長距離列車のシベリア鉄道(関連記事)は施設更新が進んで快適になったと聞きますが、シベリア横断の旅の再開は難しそうです。

 また、鉄道の安全保障の役割も議論になりました。国土交通省の「今後の鉄道物流のあり方に関する検討会」では防衛省も「民間に委託する輸送手段として鉄道も活用したい」と意見しました。北海道新幹線の並行在来線として存続が議論される函館~長万部間も「食糧安全保障面で重要」と認識されています。

advertisement

【鉄道ゲーム活況】 まさか“公式”が出すとは……! 「鉄道ゲーム」も豊作

 話題を転じて、2022年は「鉄道ゲームの豊富な年」でした。

 特に大きな話題になったのは、JR東日本“公式”の鉄道ゲーム「JR東日本トレインシミュレーター(9月20日正式版配信)」(関連記事)でしょう。鉄道会社大手のJR東日本が公式に出した本格的運転ゲームです。JR東日本はさらにもう1つ、スマホ向け箱庭ゲーム「ステーションファーム~駅に訪れて村を育てよう~」をセガ エックスディーなどと協働で試験運用中です。


「まさか“公式”が出すとは!」と話題騒然となった「東日本トレインシミュレーター」。運転士の訓練システムをアレンジしているためマジリアルで面白い

 都市開発鉄道シミュレーションゲーム「A列車で行こう ひろがる観光ライン」(11月3日発売)は、同梱する公式ガイドブックを私が編集、一部執筆していますのでぜひ!

 列車運転ゲーム「鉄道にっぽん!」シリーズも明知鉄道編と名古屋鉄道編が登場しました。海外からは鉄道経営シミュレーション「レイルウェイ エンパイア2」が出ます。ボードゲーム「チケット・トゥ・ライド:サンフランシスコ」の日本語版や、カードゲーム「上信電鉄オリジナルカードゲーム」も鉄道ファンならば要チェックです。


 壁紙にしたキーワードのいくつかは、来年2023年以降の計画に関するものもあります。見つめていると、2023年の鉄道の行方もぼんやりと見えてくるかもしれませんね。

advertisement

鉄道ライター・杉山淳一がピックアップ「2022年の鉄道話題 “250選”」

杉山淳一(すぎやま・じゅんいち)

乗り鉄。書き鉄。1967年東京都生まれ。年齢=鉄道趣味歴。信州大学経済学部卒。信州大学大学院工学系研究科博士前期課程修了。出版社アスキーにてPC雑誌・ゲーム雑誌の広告営業を担当。1996年よりフリーライター。IT・ゲーム系ライターを経て、現在は鉄道分野で活動。ITmedia ビジネスオンラインで「週刊鉄道経済」連載。著書に『(ゲームソフト)A列車で行こうシリーズ公式ガイドブック(KADOKAWA)』『ぼくは乗り鉄、おでかけ日和。(幻冬舎)』『列車ダイヤから鉄道を楽しむ方法(河出書房新社)』など。公式サイト「OFFICE THREE TREES」ブログ:「すぎやまの日々」「汽車旅のしおり」。日本鉄道全路線の完乗率は100%(2022年8月時点)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
  2. 母に「髪染めやピアスはダメ」と言われ続けた25歳東大女子、大変身を決意したら…… まさかの事態に「さすがにおもろい」「涙出てきた」
  3. 風呂上がりに偶然「牛乳を注ぐ女」になった人に反響 「ほぼそのままw」「盛大にふきだした」 投稿者に話を聞いた
  4. 汚れた石ころを、プロが磨いていくと…… 信じられない“正体”に「驚きました」「なんて美しさ」【海外】
  5. 10代の初々しいカップルが5年後…… “まさかまさかの現在”が3000万再生「めちゃくちゃ羨ましい」「うわー!」【海外】
  6. 「ええお母ちゃんや」 2歳娘のためにズボラ母が作る“焼きそば”が目からウロコ 「ガチで助かる」「今度やってみます」
  7. 「どうしてそんなに」スズメたちの隣にいた“ヤバいやつ” インパクト抜群の光景に15万いいね「ワイルドな感じ」
  8. 「終わった」 賃貸生活2日目、思わず二度見する“とんでもない光景”に大ショック…… 「どんまいすぎる」
  9. 10年前の携帯電話で“できたこと”が878万表示 見かけなくなったガラケーの機能に「割と忘れられてる」「東日本大震災ですごい助かった」
  10. 「またモスが狂ってる」 モスバーガーの作る“卒業アルバム”に困惑 公式の暴挙に「笑いすぎてお腹痛い」