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「鉄道コンセプトルーム」のあるホテル4選 シミュレーター付きだけじゃない、“鉄分補給”設備を要チェック編集部大泉が選ぶ(1/3 ページ)

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 2020年末ごろから、鉄道会社とホテルがコラボし、鉄道をテーマとした客室を提供する動きが広がっています。

 かつて「鉄道×ホテル」といえば、客室の窓から列車を見られる「トレインビュー」が一般的でした。近年は客室内に鉄道部品などを配置し、外に出なくても“鉄分”を補給できるようにしてしまおうというホテルが増えてきています。


新幹線が近すぎると話題になった、新大阪駅そばの「大阪コロナホテル」(関連記事

 ひときわ注目を集めるのは、鉄道運転シミュレーターを設置した客室です。筆者の知る限りでは、2020年10月に「フレイザーレジデンス南海大阪」が客室内にシミュレーターを設置(関連記事)してから、各地で続々と同様の客室が登場しています。

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2020年10月、難波駅近くの中長期滞在型宿泊施設「フレイザーレジデンス南海大阪」に「トレインルーム produced by NANKAI」が登場した(関連記事

 本稿では、ねとらぼ交通課編集部の筆者が選んだ「鉄道コンセプトルーム」のあるホテル4選を紹介します。4つのうち3つは鉄道運転シミュレーターを設置していないホテルですが、それ以上に特色のある、ぜひ知ってほしい個性的なホテルを選出しました。

浅草東武ホテル「東武鉄道運転シミュレータールーム」


客室に東武鉄道監修のホンモノ「鉄道運転シミュレーター」がある浅草東武ホテル(関連記事

 浅草東武ホテル(東京都台東区)の「東武鉄道運転シミュレータールーム」は、東武鉄道が実際の訓練で使用していた運転シミュレーターを客室内に設置した客室です(関連記事)。室内には駅名標やヘッドマークなども設置しています。

 運転台は東武50000系電車(50070型)のものを忠実に再現し、マスコンハンドルや速度計などは実物と同じものを使用しています。シミュレーターでは東武東上線の池袋~小川町間(上下線、普通・急行)の運転を体験可能です。

JRイン函館「キハ40トレインルーム」


キハ40の鉄道部品を多数設置したJRイン函館の「キハ40トレインルーム」(関連記事

 JRイン函館(北海道函館市)の「キハ40トレインルーム」は、国鉄キハ40形気動車の部品の数々を室内に設置し、自由に触って体験できる客室です(関連記事)。

 室内には社員教育用に制作した運転台を設置し、ワンマン運転の音声を流せる他、運賃表示機に駅名や金額を表示させることも可能です。窓側にはボックスシートを設置し、窓からはキハ40形車両も走る函館駅を見下ろせます。

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JRイン函館のロビーには実物のヘッドマークを展示している(写真:大泉勝彦)

壁面には函館駅でも活躍している機関車「DE10」が等身大で描かれている(写真:大泉勝彦)

 余談ですが、JRイン函館はロビーも“鉄分”が豊富です。寝台特急「北斗星」「カシオペア」などで実際に使用されたホンモノのヘッドマークを展示しているだけでなく、床には実際の在来線の軌間と同じ1067ミリ幅のレールを再現した模様が描かれ、壁面には函館駅でも活躍している機関車「DE10」が等身大で描かれています。

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